両者とも大阪桐蔭出身の右打者で打点王2回獲得

2020年のタイトル争いも佳境に入ってきた。パ・リーグの本塁打と打点は楽天・浅村栄斗と日本ハム・中田翔が争う。10月25日現在の本塁打はともに31本。浅村は99打点、中田は103打点と2部門で両者が火花を散らしている。

本塁打は28本でリーグ3位のソフトバンク・柳田悠岐にもチャンスは残っているものの、打点は3位・柳田が82打点と差がついており、完全にマッチレースとなっている。

浅村は2008年ドラフト3位で大阪桐蔭高から西武入りした12年目の29歳(11月12日で30歳)。大阪桐蔭で1年先輩の中田は、2007年ドラフト1位で日本ハム入りした13年目の31歳だ。

浅村は身長182センチ、体重90キロ、中田は184センチ、107キロで、両者とも右投げ右打ち。浅村は2013年と2018年、中田は2014年と2016年に、それぞれ2回ずつ打点王に輝いているが、2人とも本塁打王は獲得していないなど共通点が多い。

打率、出塁率、OPSなど浅村が上回る

では、浅村と中田は一体どちらが優れた打者なのか、データで比較してみた。

楽天・浅村栄斗と日本ハム・中田翔の比較


打率では浅村が4分以上高く、安打数や四球数も浅村の方が多い。必然的に出塁率や、出塁率と長打率を足したOPSも浅村の方が高くなっている。選球眼を示すIsoDも浅村は.124で、中田を大きく引き離している。

浅村の方が高い数値は多いが…

中田はプロ通算打率が2割5分台であることからも分かるように、ハイアベレージを残すタイプではない。芯に当たればどこまでも飛んでいく規格外の飛距離が魅力のスラッガーだ。

しかし、意外にもフライに占める本塁打の割合を示すHR/FBも、20.3%の浅村の方が17.8%の中田よりも高くなっている。本塁打を記録するまでにかかる打席数を示すAB/HRも、浅村はリーグ1位の12.7で、同2位の中田(12.8)よりわずかに高い。長打力を示すIsoPも浅村が中田をリードしている。

データ的には浅村の方が高い数値が多い。中田が広い札幌ドームを本拠地にしていることも、本塁打王争いに関しては不利に働くだろう。裏を返せば、それでも熾烈な争いをしている中田の凄さが浮き彫りになる。

打点は走者が多い方が稼げるため他力本願の部分もあるが、本塁打は己のバットだけが頼り。どちらが獲得するにせよ、初めてのホームランキングだ。最後まで豪快なフルスイングでファンを魅了してほしい。

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