2年連続キングの西武・山川穂高は24本どまり

プロ野球のレギュラーシーズンが終了し、ポストシーズンを残すのみとなった。パ・リーグの本塁打王は楽天の浅村栄斗が32本塁打で初めてキングのタイトルを獲得。2018年に47本、2019年に43本で2年連続本塁打王に輝いた西武・山川穂高は24本に終わった。

今季は9月以降にエルネスト・メヒアや栗山巧に4番を譲る試合が増え、右足首の治療に専念するため10月31日に登録抹消。打率.205、24本塁打、73打点と物足りない成績だったことは否めない。

とはいえ、来季以降、山川が4番にどっかり座らないといけないのは、誰よりも本人が一番分かっているだろう。中村剛也も37歳になり、「和製大砲」としての重責は山川が担うしかない。

ロッテ・井上晴哉はチーム2位の15本塁打

西武との競り合いを制してクライマックスシリーズ進出を決めたロッテは、今季は安田尚憲を我慢して4番で使い続けた。しかし、打率.221、6本塁打、54打点と経験不足を露呈。レオネス・マーティンはチームトップの25本塁打を放ったものの、ブランドン・レアードはシーズン途中に帰国して腰椎間板ヘルニアの手術を受けた。

外国人助っ人は当てにならない面もあり、現状で最も大砲として期待できるのはチーム2位の15本塁打を放った井上晴哉だ。2018年、2019年と2年連続24本塁打をマークした実績もあり、パワーではチームの日本人選手で抜きん出ている。

IsoPやAB/HRなど軒並み山川が上回る

山川は身長176センチ、体重103キロ、井上は180センチ、114キロと、ともに巨漢スラッガー。山川は11月23日で29歳、井上は31歳と年齢も近い。2人ともホームランを打った後、ベンチに戻ると相撲パフォーマンスをするなど似たタイプだ。球界の「ぽっちゃり枠」を争う2人の今季成績を比較してみた。

西武・山川穂高とロッテ・井上晴哉の比較


体重は井上の方が重いが、ホームランを打つことに関しては、やはり山川が勝っている。長打率は山川が.450で井上が.394、長打率から打率を引いたIsoPは山川が.245で井上が.149、本塁打を記録するまでにかかる打席数を示すAB/HRは山川が13.4で井上が25.1、フライに占める本塁打の割合を示すHR/FBは山川が20.7%で井上が10.4%と、ことごとく山川が上だ。

四球も102試合出場の山川が64個選んでいるのに対し、113試合出場の井上は59個と少ない。選球眼を示すIsoDは山川が.152で井上の.111より高く、必然的に出塁率や、出塁率と長打率を足したOPSも山川が上回っている。

三振の少なさでは井上

井上が勝っているのは三振の少なさだ。山川は100三振を喫しているが、出場試合の多い井上の方が93三振と少なく、三振するまでにかかる打席数を示すPA/Kは山川の4.01に対し、井上は4.81と高くなっている。打率も井上の方が高いのは、三振の少なさと無関係ではないだろう。

今季は楽天・浅村栄斗と日本ハム・中田翔の本塁打王争いが熾烈を極めた。来季は山川、井上も割って入り、ホームランダービーがさらに盛り上がることに期待したい。

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