5つのデータから絞れた馬は?

先週の『ユニコーンS』はクリーンスレイトとティアップリオンの2頭から馬券を組み立てたが、どちらも馬券圏外に沈んだ。2着に好走した14番人気サヴァを真っ先に消去しており、改めて予想の難しさを痛感する日曜日となった。

今週末は上半期の総決算『宝塚記念』。引き続き、今週も過去10年のデータから複勝率10%未満の「凡走データ」を5つピックアップし、当てはまった馬を消していく。なお、登録された15頭のうち回避予定のキングニミッツを除く14頭を対象に絞っていきたい。

『前走馬体重増』×『前走上がり3位以内』★0.0%★

まず取り上げるのは、過去10年で一度も馬券に絡んでいない絶対的なデータ。複勝率0.0%に該当する組み合わせが1つあった。それが前走で馬体重を増やしていた馬がそのレースで上がり3位以内の末脚を使っていた時だ。その成績は【0-0-0-14】(複勝率0.0%)。昨年も3番人気ラッキーライラックがこれに該当し、6着に敗れた。逆に末脚“不発”だった上がり4位以下の馬の方が【1-4-3-24】(同25.0%)と宝塚記念では結果を残している。

今年この条件に当てはまったのは、1頭だけ。昨年12番人気で3着に好走したモズベッロだ。前走の大阪杯でも2着したように、道悪は大歓迎の口。梅雨の時期だけに馬場悪化の可能性は高いが、馬場にかかわらずここは思い切って消しという判断を下したい。

【今年の該当馬】
・モズベッロ

『前走GⅡ以下』×『前走4番人気以下』★3.2%★

2つ目の消去データは前走クラス別。前走GⅠ組(海外含む)が強く、【7-7-8-66】(複勝率25.0%)と安定している。一方、GⅡ以下からの参戦は、【3-3-2-49】(同14.0%)とやはり信頼度は落ちる。特に前走4番人気以下の馬は【0-0-1-30】(同3.2%)とほぼノーチャンス。2つ目の消去データはこれを取り上げたい。

この条件に当てはまったのは、前走の鳴尾記念を8番人気で制したユニコーンライオンなど5頭。いずれも人気薄が予想される面々で迷わず消去する。

【今年の該当馬】
・アドマイヤアルバ
・メロディーレーン
・ユニコーンライオン
・ヨシオ
・ワイプティアーズ

『母父SS系』×『前走3着以下』★5.3%★

続いては血統データを1つピックアップ。行きついたのは、母父がサンデーサイレンス(SS)系の馬だ。過去10年で母父SS系は【1-3-0-24】(複勝率14.3%)とやや苦戦傾向。ただし、前走が2着以内なら【1-2-0-6】(同33.3%)で好走率は悪くない。一方で前走3着以下は【0-1-0-18】(同5.3%)と巻き返しは厳しい。

今年は4頭がこのデータに当てはまった。上位人気が見込まれるアリストテレスと昨年の2着馬キセキなどが新たに消去対象となった。

【今年の該当馬】
・アリストテレス
・キセキ
・シロニイ
・ミスマンマミーア

『前走から距離短縮』×『騎手乗り替わり』★7.3%★

4つ目の消去データは、前走からの距離変動。2200mを超える距離を走っての今回短縮組は【5-4-6-60】(複勝率20.0%)で、同21.7%の延長組と変わらない。ただし、前走から騎手が乗り替わっての出走は【1-0-2-38】(同7.3%)と数字はかなり落ちる。短縮組は複勝率35.3%の継続騎乗を狙いたい。

4つ目の消去条件に当てはまったのは5頭いるが、そのうち4頭はすでに消去済み。新たに消去リストに加わったのは、前走2410mのドバイシーマクラシックを走り、北村友一騎手からC.ルメール騎手に乗り替わるクロノジェネシスだ。昨年圧勝した舞台だが、初の海外遠征帰りは不安要素の一つとなり得る。ここはクロノジェネシスを消去して高配当を狙いたい。

【今年の該当馬】
・(アドマイヤアルバ)
・(アリストテレス)
・クロノジェネシス
・(ミスマンマミーア)
・(メロディーレーン)

『前走馬体重480kg以上』×『今回馬番5〜9番』★4.3%★

最後は、馬体重に関わるデータを取り上げる。前走馬体重が480kg以上の大きめの馬体の持ち主は【5-5-4-65】(複勝率17.7%)で、同24.5%だった480kg未満の馬に比べ好走率はやや低め。特に、馬番が5〜9番という真ん中よりやや内目の“中途半端”な枠に入った時は【0-1-0-22】(同4.3%)と苦しい競馬を強いられている。大型馬は複勝率34.6%の1〜4番枠か同13.8%の10番枠から外が望ましい。

4つ目の消去データを終えて残っているのは3頭。このうち前走時の馬体重が480kg以上だったカデナとカレンブーケドールが馬番5〜9番に収まれば消去対象となる。

【今年の該当候補】
・カデナ
・カレンブーケドール

全ての消去データを免れるのは無敗馬レイパパレだけとなった。奇しくもこの企画で最後に的中したのはレイパパレを本命にした大阪杯までさかのぼる。今回はおいしいオッズは望めないが、再びレイパパレ頼みで上半期を的中で締めくくりたい。最終的な買い目はカデナとカレンブーケドールの枠順を見てから決める予定だ。

【ライタープロフィール】
八木 遊
野球兼競馬ライター。スポーツデータ会社やテレビ局の校閲職などを経てフリーに。2021年から、恥を覚悟でTwitter(@Yuuu_Yagi11)にて全重賞の予想、買い目、年間収支を掲載中(6月20日時点の回収率は29.3%)。

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