高梨沙羅らの日本は世界選手権初代王者

2022年2月に開幕する北京冬季五輪はノルディックスキー・ジャンプ混合団体など7種目が初めて実施される。2018年7月の国際オリンピック委員会(IOC)理事会で承認されており、7種目のうち4つが男女混合種目。2020年東京五輪に続いて男女平等をアピールするIOCの狙いがさらに加速しているのが特徴だ。

日本のメダルが最も期待されるスキー・ジャンプ混合団体は男女各2人の計4人がチームを組み、合計得点で争う。ワールドカップ(W杯)では2012〜13年シーズンに初めて実施され、日本は2年に1度の世界選手権で初めて実施された2013年大会に高梨沙羅(クラレ)伊東大貴(雪印メグミルク)らで臨み、金メダルを獲得した初代王者でもある。

2015、2017年大会でも3位。一方、2021年2月の世界選手権では伊藤有希(土屋ホーム)佐藤幸椰(雪印メグミルク)高梨沙羅(クラレ)小林陵侑(土屋ホーム)で挑んだ日本は5位となり、厳しい勝負の現実も味わった。

世界選手権4連覇中のドイツやオーストリア、ノルウェー、スロベニアがライバルとなりそうだ。

スキー・ジャンプは1924年第1回シャモニー冬季五輪でデビューし、女子種目は2014年ソチ大会から追加されている。

フリースタイルスキーの男女ビッグエアとエアリアル混合団体

フリースタイルスキーは、1988年カルガリー大会で公開競技として初めて実施され、1992年アルベールビル冬季五輪から正式競技に採用された。

コースを滑走して速さを競うスキークロス、半円筒状の斜面を使用してエアの技術を競うハーフパイプ、斜面にジャンプ台やさまざまな障害物を設置するスロープスタイルなどの新種目が続々と追加されている。

フリースタイルスキーのビッグエアはジャンプ台を用いた大きなジャンプで高さ、回転技の難度や着地の出来栄えを競う採点競技。スノーボードのビッグエアは2018年平昌冬季五輪で初めて採用されている。

エアリアルは空中演技を競うもので、長さ160センチ程度のスキー板をはいて空中に飛び上がり、宙返りをして着地するまでの技を争う採点競技。1994年リレハンメル五輪から男女のエアリアルが正式種目に加わり、中国勢のレベルが高い北京から混合団体がデビューすることになった。

スノーボードクロス混合団体

スノーボードクロスは2006年トリノ冬季五輪から採用され、種目名はオートバイのモトクロスに似ていることに由来する。

ジャンプ台や波状のコブ、急カーブが設けられ、速く滑れる選手がそのまま勝つとは限らない。接触や転倒が起きやすく、速さだけでなく駆け引きも必要。「雪上の格闘技」とも呼ばれる。

スピードスケート・ショートトラック混合リレー

日本がショートトラックのメダル獲得に向け、リレー強化に重点を置く新種目。2020年2月のワールドカップ(W杯)では混合2000メートルリレーでは、菊池耕太(恵仁会)菊池純礼(富士急)菊池悠希(ANA)吉永一貴(中京大)の日本が3位に入った。

ショートトラックは1周111.12mのトラックを集団で滑走する競技で、コースの奪い合いで選手同士が接触するなど、スリリングな競技。タイムではなく着順で順位が決まるため、駆け引きが重要なポイントとなる。冬季五輪は1992年アルベールビル大会から正式種目に採用されている。

ボブスレー女子1人乗り

ボブスレーは「氷上のF1レース」とも呼ばれ、流線型をした鋼鉄製のそりに乗り、全長約1400m前後の氷の壁を疾走する。

五輪では1924年の第1回大会から正式競技に。当初は男子だけの競技だったが、2002年ソルトレークシティー大会から女子2人乗りが新種目として加わり、男子2人乗りと男子4人乗りを合わせて3種目になった。

北京五輪は「モノボブ」と呼ばれる女子1人乗りが初採用され、誰が初代女王に輝くのか注目されそうだ。

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