2戦目で変わり身を見せる

秋の中京競馬最終週となった10月2日(土)、2Rに行われた芝2000mの2歳未勝利戦を勝利したのは父キングカメハメハのダンテスヴュー(栗東・友道康夫厩舎)だった。

8月の新潟芝1800mの新馬戦でデビューしたダンテスヴューは、単勝1.4倍という断然人気に支持されて10番手からレースを進めたものの反応が悪く、前を捉えきれずに2着。しかしこの日はスタートしてからすんなり4番手のインを追走。3角から徐々に外へと持ち出し、直線へと向く。

残り250m、坂を駆け上がるところで川田将雅騎手の右ムチが入ると後続を突き放し、2馬身半差の快勝。勝ちタイムは2:00.9と好タイムをマークした。

前週から速い時計が出やすい高速馬場コンディションではあったものの、レースラップを見ると、最初の1ハロン13.2の後は11.4-12.2-11.9-11.9-12.0-12.0-11.9-11.9と緩まず持続力が求められるペース。そのためラストは12.5かかってしまったが、新馬戦時よりも反応が良化しており、余裕のあるレースぶりだった。

それでもフワフワしながら走るなど、まだ幼い面を感じさせるので更なるレベルアップが必要だが、跳びが大きく広いコース向きの馬。母クロウキャニオンの産駒は2007年産のキラウエアから13頭全てが勝利と堅実。ボレアス、カミノタサハラと重賞を勝利している兄弟はいるものの、GⅠには手が届いていない血統なだけに兄たちを超える活躍を期待したい。

10月2日2歳未勝利戦を勝利したダンテスヴュー,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

コマンドラインvsステルナティーア

今週末の10月9日(土)に東京競馬場ではサウジアラビアRC(GⅢ・芝1600m)が行われる。注目は馬主サンデーレーシングの2頭だ。

2歳新馬戦が始まった初日にデビューしたコマンドライン(美浦・国枝栄厩舎)はデビュー前から大物感溢れる一頭として話題を集めていた。結果3馬身差をつけて勝利し、強さは見せつけたものの、エンジンがかかるまでモタモタしていた点が2戦目でどこまで改善されているかがカギとなりそうだ。

新潟芝1600mでデビューしたステルナティーア(美浦・岩戸孝樹厩舎)は8番手追走から後続に3馬身差をつけて勝利した。ラスト3ハロンのレースラップは11.5-10.5-11.3(33.3)を0.6秒も上回る上がり32.7の末脚は世代屈指で、目を見張るものがあった。

その他、10月9日(土)の東京5R、芝1800mの新馬戦に出走予定のインダストリア(美浦・宮田敬介厩舎)は、父リオンディーズ、母インダクティという血統で半兄にマイラーズCなど重賞3勝をあげているケイデンスコールがいる。1週前追い切りでは美浦ウッドコースで83.2-67.1-51.9-37.1-11.5という時計をマーク。鞍上はルメール騎手を予定している。

10月10日(日)の東京5R、芝2000mの新馬戦にはギベオンの全弟で募集総額8,000万円(一口200万円)と高額だったチェルノボーグ(栗東・藤原英昭厩舎)もデビュー予定。秋の東京開催では厩舎の期待馬が続々とデビューを迎えそうだ。

ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場を飛び回りつつ、ライターとして記事を執筆している。

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