テーマは「勝利」、目標はプレーオフ4強入り

バレーボール男子日本代表のエース25歳の石川祐希が、2季目となる世界最高峰のイタリア1部リーグ(セリエA)ミラノでの挑戦に向け、日本を出発した。

昨季はプレーオフ準々決勝で敗れたこともあり、「勝つこと」をテーマに掲げた今季の目標はプレーオフでの準決勝進出。「今シーズンもとても楽しみで、ワクワクしています。ミラノは2年目になりますが、新たな経験をしてさらに強くなってきます。行ってきます」と、自身のインスタグラムでも意気込みを見せている。

東京五輪で金メダルを獲得したフランス代表選手も在籍しているミラノ。ライバルとなる上位チームには、ブラジルのルカレッリ(ルーベ)やポーランドのレオン(ペルージャ)、フランスのヌガペト(モデナ)ら世界トップ選手たちが名を連ねている。イタリアは7年目、真価が問われるシーズンとなりそうだ。

五輪は8強入りに貢献、アジア選手権も2位

日本代表の主将として戦った東京五輪では29年ぶりの8強入りに貢献。9月19日まで行われたアジア選手権の決勝では、前回優勝のイランに0―3で屈し2大会ぶりの制覇は逃したものの、2位に入って来年の世界選手権出場権を手に入れた。

大会前の合宿で腰を負傷した石川は、五輪直後のハードスケジュールにもかかわらず主将としてチームをけん引。決勝後の表彰式では個人賞が発表され、ベストアウトサイドスパイカー賞に選ばれた。

インスタでは「優勝という目標は達成できず、悔しい思いですが、ファンの皆さんの前でプレーできたことを嬉しく思います。この1年はキャプテンとして臨み、新しい発見や学びができ、とても充実した期間でした。力不足なところもありましたが、支えてくれたスタッフ、ついてきてくれたチームメイト、応援していただいたファンの皆さんに感謝したいです。これから、さらに強くなった姿を見せます」と総括した。

3年後のパリ五輪へ課題はブロック

昨季のセリエAではレギュラーシーズンでの得点とサービスエースの数でチームトップだったが、その一方、ディフェンス面ではブロックを課題に掲げている。

準々決勝で前回王者のブラジルに敗れ7位入賞となった東京五輪では、リードするセットもあるなど健闘したものの、全てのセットで20点以降に主導権を握られた。

石川は日本協会を通じ「今まで積み上げてきたことを最大限に発揮できた大会ではありましたが、準々決勝で敗戦してしまい、とても悔しいです。強豪国とも戦えたという手応えはありましたが、勝ちきるところまでいけなかったのは、まだまだ実力不足だと感じたところもありました」とコメント。

自身のインスタでも「今大会は全員がとても良いパフォーマンスを継続できましたが、結果につなげられず、もっと強くならないといけないと感じました。また、1点、1本の差で勝敗が決まる試合がほとんどでした。その1本を取り切れる強さも必要です。この思いを胸に次の目標に向かって進んでいきます」と新たな決意を表明した。

石川には、世界一の選手になるという明確なビジョンがある。究極の目標でもある「パリ五輪でメダル獲得」を実現するためには、日本がアジア王者になれるだけの実力アップが必須。東京五輪の経験を活かし、世界トップ選手の仲間入りへ。7シーズン目となるセリエAで石川がパリ五輪への一歩を踏み出す。

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