天皇杯で長崎ヴェルカに苦杯も心機一転

10月30日に天皇杯3次ラウンドでB3リーグ参入初年度チームの長崎ヴェルカに苦杯をなめたサンロッカーズ渋谷。リーグ戦に戻り心機一転、また上位での戦いを続けることを期待されていた。

勝ち星はB1リーグ1位タイの6勝3敗。千葉ジェッツ、アルバルク東京、川崎ブレイブサンダースという強豪についていけるか、その戦いに注目が集まった。

サンロッカーズ渋谷と言えば、ジェームズ・マイケル・マカドゥがリーグ6位の1試合平均得点20.6点を挙げ、ジョシュ・ハレルソンがリーグ3位の10.1リバウンドを記録していた。

来日2年目を迎えたマカドゥに至っては10月27日の群馬クレインサンダーズ戦で30得点、大阪エヴェッサから2017-18シーズン以来の復帰となるハレルソンは10月17日の横浜ビー・コルセアーズ戦で20リバウンドという驚異的な数字を叩き出し、チームの主軸となっていた。ここに日本代表PGのベンドラメ礼生が加わり、SR渋谷の爆発的オフェンスを演出していた。

6日の三遠ネオフェニックス戦で18点差跳ね返す

ただ、長崎への敗戦を引きずったわけではないだろうが、11月6日の三遠ネオフェニックス戦でSR渋谷の動きは鈍く、リードを許す展開となった。三遠はエリアス・ハリスをケガで欠いていたが、ジャスティン・ノックスの3ポイントシュート、ゴール下シュートで試合を優位に展開する。ハリスに代わって多くのプレータイムを得ていた日本人ビッグマンの太田敦也も軽快な動きで得点を重ねていった。

第2Qに入り、SR渋谷はマカドゥがスティールから続けて得点を挙げるなど追いすがるが、三遠のロバート・カーターの3ポイントシュート、ノックスの3ポイントシュート、サーディ・ラベナのレイアップシュートで逆に突き放され、23対39と守勢のまま試合を折り返す。マカドゥは前半だけでさすがのチーム1位の11得点を挙げていたが、他の選手が良くなく、印象に残らない展開となった。

ハーフタイムで修正し、目を覚ました第3Q、ようやくSR渋谷が息を吹き返す。マカドゥの3連続得点、ハレルソンの2連続得点など両選手が爆発。ケガの影響で今季初めてベンチスタートとなったベンドラメが、第3Q途中に投入されるとその勢いは留まることを知らず、三遠のゴールに襲いかかり続けた。そしてハレルソンの3ポイントシュートでついに47対47と追いつき、試合を振り出しに戻した。

第3Qの最後の得点で再び三遠はリードを奪ったが、第4Q最初の得点で盛實海翔が3ポイントシュートを決め、50対49とリードを奪う。その後も一進一退の攻防が続くが、盛實の3ポイントシュート、マカドゥのダンクシュートでSR渋谷は徐々にリードを奪っていく。三遠も松脇圭志の3ポイントシュート、カーターの3ポイントシュートで追いすがり、試合はどちらが勝ってもおかしくない展開で終盤に入っていく。

しかし、ベンドラメがファウルをもらってフリースローを確実に沈め、マカドゥもフリースローの後にジャンプシュートを決め、試合の主導権を許さない。最後もベンドラメがフリースローを確実に決めて70対64。最大18点差を跳ね返しての大逆転劇がここに完了した。

マカドゥ来日最多31得点、ハレルソンも13得点

マカドゥは群馬戦の30点を上回る来日最多得点の31点を記録、リバウンドでもチーム1位の13リバウンド、スティールでもチーム1位の5スティールと積極果敢な貢献が光った。

ハレルソンもチーム2位の13得点、11リバウンドで続き、ベンドラメもチーム1位の4アシストを記録。チームの主役たちがそれぞれの分野で活躍を見せた上での勝利だった。

これで千葉、A東京、川崎と並ぶB1東地区1位タイの勝ち星(7勝3敗)を維持したSR渋谷。まだつばぜり合いが続いていくと見られるが、この日復帰戦を飾った田渡修人やマックス・ヒサタケら新しいスターがブレークして首位争いを盛り上げてもらいたいものだ。

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