イチロー以来、日本選手2人目の快挙

米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平(27)が11月18日、投打の「二刀流」による歴史的な活躍を評価され、今シーズン最も活躍した選手に贈られるア・リーグの最優秀選手(MVP)に選出された。2001年のマリナーズのイチロー以来、日本選手2人目の快挙となった。

最終候補には大谷のほか、48本塁打で本塁打王のタイトルを獲得したウラジーミル・ゲレロJr.、45本塁打のマーカス・セミエン両内野手が残っていたが、大谷は投票した全米野球記者協会会員30人全員から1位の票を集め、2015年のブライス・ハーパー以来、6年ぶりに満票での受賞となった。合計点は大谷が420、ゲレロが269、セミエンが232。

MVPはレギュラーシーズンの成績を対象に、全米野球記者協会会員30人の投票で決まり、最も歴史が深く価値の高い賞として知られている。

ルース以来の「2桁勝利、2桁本塁打」にあと1勝

メジャー4年目の大谷は今季、打者で打率2割5分7厘、リーグ3位の46本塁打、100打点、26盗塁。投手でも9勝2敗、防御率3・18、156奪三振の好成績を残した。1918年のベーブ・ルース以来の「2桁勝利、2桁本塁打」にあと1勝、本塁打王には2本届かなかったが、驚異的な成績でシーズン中からMVP最有力と目されていた。

史上6人目の「ホームラン45本、25盗塁」を達成するなど投打ともに自己最高の成績をマークし、7月のオールスターゲームでは史上初めて投打の同時出場を果たしている。

大谷はプロ野球日本ハム時代の2016年にパ・リーグMVPにも輝いており、日米で選手最高の栄誉を手にした。「支えてくれた人に感謝したい」と素直に喜びを語った。

いつまでも覚えてもらえる理想の選手像

15日には東京都千代田区の日本記者クラブで記者会見に臨み、ベーブ・ルースへの100年越しの特別な思いを語っている。

「ベーブ・ルースと比較された感覚はどうか、どんな存在か」と問われると「比較していただけるだけでとても光栄なことで、もちろん残した数字だけではない方だと思う」とコメント。その上で「そこが一番すごいのであって、そういう風になるというのが一番選手としても、いつまでも覚えてもらえる選手というのはなかなかいることではないので、そこは1つ選手として目指すべきものの1つかなとは思う」と理想像として語った。

さらに「実際やっているところを見ているわけではないけど、多くの方が知っているのはすごいこと」とも付け加えている。

「二刀流」増加の流れも歓迎

最近は大谷の影響を受け「二刀流」に挑戦する選手が増える流れも出てきた。

「個人的にはうれしいことだなと。受け入れてくれるという環境があるだけでも、やっている側としてはうれしいかなと思います。メジャーリーグなんか見ていても能力高い選手はたくさんいるので、投げてもすごいんだろうなとか、打ってもすごいんだろうなという選手はたくさんいるので、個人的には、見てみたいなというのは強い」と語った。

来季は「もっとやれる」と向上心

来季への目標を聞かれると「一番はフィジカルを保っていくというか、さらに向上させるところかなと。まだ100%、120%というわけではないので、もっともっとやる余地はあるかなと思っている」と力強くコメント。

具体的な成績については「どれくらい試合に出られるか、どれくらい打席に立てるか、どれくらい登板できるかというのが一番。あとはやれることはやって、残った数字はシーズン終わったあとに良かった、悪かったを自分で振り返ればいいと思っている」と意欲を口にしている。

右肘などの故障から完全復活を遂げた今季に関しては「必ず投げられるようになると思って、不安はあったが、焦りはなかった」とした上で「もっと高くいける。まだまだ頑張りたい」と今後も「二刀流」での一層の飛躍を期している。

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