近本は最多安打も出塁率アップが課題

野球における「得点」とは本塁を踏んだ回数を指す。自ら本塁打を打っても、三塁走者として犠飛でホームインしても同じ1得点のため、そのランキングには長距離打者からリードオフマンまで様々なタイプの選手が名を連ねる。

NPBの歴代最多得点は王貞治の1967得点、2位は福本豊の1656得点、3位は張本勲の1523得点と続く。では2021年のセ・リーグはどんな顔ぶれだろうか。

2021年セ・リーグ得点ランキング


1位は阪神・近本光司の91得点。主に1番として140試合に出場し、178安打(リーグ1位)、打率.313(同4位)、出塁率.354(同13位)、10本塁打、54打点、24盗塁(同2位)の好成績を収めた。

ルーキーイヤーから2年連続で獲得してきた盗塁王こそチームメイトの中野拓夢(30盗塁)に譲ったが、初の最多安打のタイトルを獲得。91得点は切り込み隊長として十分な働きをしてきた証明だ。

来季以降の課題を挙げるとすれば四球の少なさだろうか。612打席に立って、規定打席到達者32人中26位の33四球。打率の割に出塁率はそれほど高くない。「出塁率−打率」で算出され、選球眼を示すIsoDはリーグワースト3位の.041。逆に言うと、近本がさらに四球を選べるようになれば最強のリードオフマンになる可能性を秘めている。

2位は桑原将志、3位は山田哲人

2位はDeNAの桑原将志で84得点。福知山成美高から入団10年目の今季は135試合に出場して161安打(リーグ3位)、打率.310(同5位)、出塁率.369(同6位)、14本塁打、43打点、12盗塁と大活躍した。牧秀悟、佐野恵太、宮﨑敏郎とともに「3割カルテット」を形成し、来季上位浮上へのキーマンの一人だろう。

ヤクルトの山田哲人も84得点で2位タイだった。今季は137試合出場で打率.272、出塁率.370(リーグ5位)、34本塁打(同4位)、101打点(同3位)。3度のトリプルスリーをマークした山田も2020年は8盗塁、2021年は4盗塁と盗塁数を減らしているのは気がかりだが、高い打撃技術は健在だ。

村上宗隆は本塁打王&四球王

4位は同じヤクルトの村上宗隆で82得点。不動の4番として全試合出場し、打率.278、出塁率.408(リーグ2位)、39本塁打(同1位タイ)、112打点(同2位)、12盗塁をマークした。

巨人・岡本和真と本塁打王のタイトルを分け合った長打力が目立つが、106四球もリーグトップ。出塁率が高いのはそのためで、IsoDもリーグ1位の.130を記録している。かつては荒々しさが課題でもあったが、経験を積むにつれてボール球を見極められるようになり、確実性を増している。

5位もヤクルトの塩見泰隆で、80得点だった。JX-ENEOSから入団4年目の今季は140試合に出場して打率.278、出塁率.357、14本塁打、59打点、21盗塁(リーグ3位)をマークした。

こうして見ると、ヤクルトの1番(塩見)、3番(山田)、4番(村上)が上位ランク入り。リーグ最多の625得点で優勝したのも納得の結果だ。

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