両手を広げてガッツポーズ

今年も締め括ったのはこの馬だった。12月29日(水)に大井競馬場で行われた東京大賞典(GⅠ・ダート2000m)はオメガパフュームが勝利し、史上初となる4連覇の偉業を達成した。

好スタートからハナを切ったのはキャッスルトップ。2番手にアナザートゥルース、その直後にクリンチャー、ノンコノユメ、ミューチャリーと続き、縦長の隊列で2角から向正面へとレースは流れる。

しかし、スタートから12.0-11.3-11.9とハイペースで逃げていたキャッスルトップのペースが13.0と失速。向正面に入ると後続各馬が押し寄せ、先頭はアナザートゥルースへと入れ替わる。

オメガパフュームも徐々にポジションを押し上げていき、3角では3番手の外目。4角ではミューチャリーと接触し、かなり外へと膨れる場面があった。

それでも西日を浴びる最後の直線は4連覇に向けて一直線。残り200mからは内を伸びてきたクリンチャーとの追い比べとなったが、最後は半馬身差をつけてゴール。騎乗していたM.デムーロ騎手は両手を広げてのガッツポーズで喜びを表現した。

2021年東京大賞典を制したオメガパフューム,ⒸSPAIA


2着クリンチャーは前走のチャンピオンズCが自己最高馬体重498kg(計測不能の海外遠征を除く)だったが、今回は15kg絞っての出走。川田将雅騎手が道中ロスなくうまく乗ったものの、あと一歩届かなかった。

2021年東京大賞典2着のクリンチャー,ⒸSPAIA


そこから2馬身離れた3着は、集団から離れた後方3番手を追走していた9歳馬ウェスタールンドが入った。

2021年東京大賞典3着のウェスタールンド,ⒸSPAIA

来春から種牡馬入り

大偉業を成し遂げたM.デムーロ騎手は、「4連覇はものすごく強い馬じゃないとできないので、本当にすごい馬です。素晴らしい馬です」と称えた。

しかし、4年連続で年末を締め括るシーンもこれで見納め。すでに来春から種牡馬入りすることは報道されていたが、管理する安田翔伍調教師は「おそらくこれが最後のレースになるかなと思います」と語った。

GⅠ級5勝全てが大井コースという無類の強さを発揮したオメガパフューム。今後は貴重なスウェプトオーヴァーボードの血を繋いでいく仕事が待っている。多くの産駒がJRAの舞台はもちろん、大井の地で活躍してくれることを楽しみに待ちたい。

2021年東京大賞典表彰式,ⒸSPAIA


2021年東京大賞典口取り,ⒸSPAIA


ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場を飛び回りつつ、ライターとして記事を執筆している。

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