広島時代の長打率.461から巨人では.513に上昇

2022年にペナント奪回を期す巨人。岡本和真や坂本勇人ら生え抜きスターの陰に隠れがちだが、丸佳浩の活躍なくして優勝はおぼつかない。

昨季は4月に新型コロナウイルス陽性判定を受けて登録抹消。一度は復帰したものの不振のため6月にも二軍落ちするなど118試合出場で打率.265、23本塁打、55打点と巨人移籍後では最低の数字に終わった。

広島時代の2018年、自己最多の39本塁打97打点をマークしてセ・リーグ3連覇に貢献。同年オフにFA宣言して巨人入りし、3シーズンが経過した。広島時代と巨人時代の通算成績を比較したのが下の表だ。

巨人・丸佳浩の移籍前後成績比較


広島は千葉経大付高から入団して3年目の2010年に一軍初出場してから2018年まで9シーズン、巨人はFA移籍した2019年から3シーズンの通算成績だ。

丸は今年4月で33歳になるが、30代に突入した巨人での成績の方が広島時代を上回っている。広島時代はレギュラー獲得前の数字も含んでいるとはいえ、打率は.280から.281に、長打率は.461から.513に上昇している。

これまで多くの大物選手を獲得してきた巨人の中でも、大成功の部類に入るだろう。

順調ならあと4年で2000安打

丸はプロ14年間で通算1459安打(現役14位)、224本塁打(現役9位)。順調にいけば今年中に節目の1500安打、250本塁打は十分に達成可能だ。

さらにその先には、2000安打も視野に入る。最多安打のタイトルを獲得した2017年には171安打をマークした。昨季は104安打にとどまったが、巨人移籍1年目の2019年は156安打を放っている。

仮にシーズン140安打ペースならあと4年で2000安打に届く計算になる。加齢による体力や動体視力の衰え、ケガなど何が起こるか分からないものの、射程距離に捉えていることは間違いない。

1000四球はあと2年?

もうひとつ目立たない勲章も目前に迫っている。四球数だ。

現在880四球で、現役1位だった鳥谷敬(1055四球)が引退したため中日・福留孝介(1005四球、NPBのみ)、西武・ 栗山巧(971四球)に次いで現役3位。2018年にはシーズン130四球を選んで最高出塁率(.468)のタイトルを獲得し、2年連続MVPに輝いた実績もある。

安打や本塁打の量産といった分かりやすい数字だけでなく、選球眼という見えにくい部分の貢献度も高いのは丸の大きな特長だ。昨季は63四球で、巨人移籍の3シーズン通算出塁率は.378と広島時代の.388から落ちており、本人も納得していないだろう。

これまでのペースならあと2年で1000四球に到達する。NPBで過去16人しか達成しておらず、過去54人の2000安打よりはるかに少ない記録だ。確実性を高め、相手からより嫌がられる打者になるためにも、丸にとって四球は重要なキーワードかも知れない。

広島時代の3連覇と巨人移籍後の2連覇を合わせて「一人5連覇」と話題になったが、それも昨季でストップ。5年契約の4年目となる今季、まずはペナントを奪回したい。さらにその先に2000安打、1000四球の金字塔が見えてくる。

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