ヤクルト村上宗隆は5週連続チームトップも下り坂?

セ・リーグは混戦模様に拍車がかかってきた。先週は首位ヤクルトが2勝2敗1分け、2位・広島が2勝1敗1分け、3位・巨人が3勝2敗と抜け出すチームはなかった。SPAIAでは5月10日から15日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。

wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。

セ・リーグ週間MVPインフォグラフィック


首位ヤクルトは村上宗隆が5週連続チームトップのwRAA2.3だった。先週は18打数6安打3本塁打で、14日に行われた広島との首位攻防戦ではソロ本塁打2発を含む5打数3安打で勝利に貢献。今季12本塁打でついに巨人・岡本和真と並んでトップに立ち、35打点はリーグ単独トップと存在感を発揮している。

ただ、先週は6三振を喫して5日の阪神戦から9試合連続三振となり、阪神・佐藤輝明を上回ってリーグワーストの40三振。逆に四球は先々週の5四球から先週は2四球に減っており、調子はやや下降線を辿っているかも知れない。連続日本一を達成するために村上のバットは欠かせないだけに気がかりだ。

広島・小園海斗は5試合連続マルチ安打

2位・広島は小園海斗がwRAA3.8でチームトップ。18打数10安打で打率.556をマークした。11日の阪神戦では4打数3安打1打点で勝利に貢献するなど5試合連続マルチ安打を継続中だ。開幕から不振が続いたため打順は3番から8番、7番、6番と下位に回ったが、5月の月間打率は.405とようやく調子を上げてきた。

巨人は先々週のウォーカーに続き、先週はポランコが気を吐いた。19打数11安打で打率.579、2本塁打、5打点。チームトップ、両リーグ合わせても2位のwRAA6.1だった。13日の中日戦では大野雄大から放った3安打を含む4打数4安打1打点で勝利に貢献。坂本勇人と吉川尚輝が抹消中だが、助っ人の活躍は頼もしい限りだ。

中日のアリエル・マルティネスは12球団トップのwRAA7.7をマークした。21打数11安打で打率.524、3本塁打。15日の巨人戦では3打数3安打、1本塁打、2打点、1四球と大暴れするなど、6試合中4試合でマルチ安打を記録した。ビシエドも5試合連続安打と徐々に調子を上げており、両助っ人が機能すれば得点力も上がるだろう。

阪神・中野拓夢はパワーアップ証明

先週は1勝3敗だったDeNAは、ネフタリ・ソトがwRAA2.2でトップだった。13打数4安打で打率.308、3打点。10日の巨人戦では2打数1安打2四死球2打点で、先週唯一の勝利に貢献した。強力打線が売りのDeNAだが、タイラー・オースティンが不在だけにソトにかかる期待は大きい。

阪神は中野拓夢がwRAA3.2でチームトップだった。17打数7安打で打率.412。特に14日のDeNA戦では2本塁打を含む5打数4安打4打点の活躍で、昨年の盗塁王がパワーアップした打撃を見せつけた。先週は2勝2敗だった阪神。最下位脱出には近本光司、中野拓夢の1、2番コンビが機能するかどうかがカギを握りそうだ。

24日からセ・パ交流戦が控えており、今週は各チームとも前半戦最後の2カードとなる。交流戦はパ・リーグの優勢が続いていることもあり、今週中にできるだけ貯金を増やしておきたい。

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