間を割って伸びるもクビ差及ばず

久々の2場開催となった先週末は、土曜日に中京競馬場で鳴尾記念(GⅢ・芝2000m)、日曜日に安田記念(GⅠ・芝1600m)と2つの重賞レースが行われた。AI予想エンジンKAIBAが注目した本命馬はしっかりと結果を残すことができたのか、レースを振り返っていこう。

東京競馬場での連続GⅠ開催を締めくくったのは、春のマイル王決定戦・安田記念。AIはいずれも過去10年で4勝と相性のいい「4歳」「5枠」「中9週以上」というデータに該当するシュネルマイスターを本命に指名した。

今回はドバイ帰りの一戦、2走前のマイルCS2着時と比較するとプラス10kgの490kgで出走。五分のスタートから中団馬群でレースを進めた。

先行争いに目を向けると、抜群のスタートを決めたレシステンシア、ダイアトニック、ホウオウアマゾンが横に広がったが、最終的にはホウオウアマゾンがハナを奪った。GⅠとしては落ち着いた流れで隊列も密集。

直線は横に広がっての追い比べとなり、先に抜け出したダノンザキッドの脚色がやや鈍ったところに外からサリオスとソングラインが強襲。さらにエンジンがかかり、間を割ってきたシュネルマイスターと3頭による追い比べとなった。

勝利したのは池添謙一騎手騎乗の4歳牝馬ソングライン。シュネルマイスターはクビ差及ばず、またしてもGⅠタイトルにあと一歩手が届かなかった。

3着サリオスはマイナス22kgと馬体を絞っての出走だったが、手が合うレーン騎手とのコンビで見せ場十分のレースだった。

予想は残念ながらソングライン、サリオスに印を回しておらず的中とはならなかった。

1年4カ月ぶりの復帰戦V

3週間後の宝塚記念に向けても見逃せない一戦、鳴尾記念。AIは春の中京開催芝コースで行われたレースの中で最多の6勝をあげている「ディープインパクト産駒」、そして3戦して1勝、2着1回の「母父Storm Cat」という血統のカイザーバローズを本命に推奨した。

迷いなく逃げを選択したのはキングオブドラゴン、直後の2番手にショウナンバルディと隊列はすんなり決まり、カイザーバローズは10頭立てのちょうど中団5番手の外からレースを進めた。

2022年鳴尾記念で6着のカイザーバローズ,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)


ペースはそれほど上がらず、1000m通過は1:00.1。3角から徐々にペースアップしても隊列はそのままで最後の直線へと向いた。カイザーバローズは川田将雅騎手の檄に応えしぶとく食い下がってはいたものの、6着という結果だった。

勝利したのはカイザーバローズのすぐインで脚をためていたヴェルトライゼンデ。レーン騎手は直線で馬群の間を割るという選択。進路が開けると、屈腱炎で長期休養しこれが1年4カ月ぶりのレースだったとは思えないほどの鋭い末脚だった。

2022年鳴尾記念で優勝したヴェルトライゼンデ,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)


2着にジェラルディーナ、3着にサンレイポケットが入り、ともに4角7番手を追走していた馬たちが上位入線を果たした。

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