2打席連発で交流戦優勝に導いた村上

交流戦はヤクルトが14勝4敗で優勝した。2018年以来4年ぶり2度目の栄冠は、パ・リーグとの全6カードに勝ち越す完全優勝。最後は5連勝フィニッシュで9カード連続の勝ち越しとなり、セ・リーグの2位・巨人に7ゲーム差をつけた。

そのほか、先週のセ・リーグでは阪神が4勝2敗で借金を減らし、4位に浮上。逆に中日は泥沼の6連敗で最下位転落となった。

SPAIAでは6月7日から6月12日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。

wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。

セ・リーグ週間MVPインフォグラフィック


ヤクルト村上宗隆は4番らしくチームを牽引した。先週6試合で21打数10安打の打率.476、3本塁打、8打点と大活躍。リーグトップのwRAA7.0だった。

11日のソフトバンク戦では18号2ランと19号満塁弾を2打席連続で放つなど4打数3安打6打点。チームを逆転勝ちに導き、交流戦優勝を決めた。

交流戦は全18試合フルイニング出場で打率.351(4位)、6本塁打(2位タイ)、13打点をマークしてMVPを受賞。賞金200万円を獲得した。巨人・岡本和真、DeNA・牧秀悟らと争うセ・リーグ本塁打、打点の2部門でも単独トップに立っている。

交流戦10位の巨人は吉川尚輝がチームトップ

先週2勝4敗だった巨人は8勝10敗で交流戦10位。チームトップはwRAA2.6の吉川尚輝だった。先週は20打数7安打で打率.350。9日の西武戦では、3打数2安打2四球で勝利に貢献した。4番・岡本和真の前を打つ3番として重要な役割を果たしている。

広島も先週は2勝4敗と元気がなく、交流戦は5勝13敗で最下位に終わった。セ・リーグ3位ながら借金生活に突入し、4位・阪神が2ゲーム差に迫っている。チームでは坂倉将吾がトップだったものの、wRAAは0.5と低調だ。先週6試合では23打数6安打の打率.261、1本塁打。10日の西武戦では4号ソロを含む4打数2安打1打点で勝利に貢献した。17日から再開のリーグ戦で流れを変えられるか。

阪神はオリックスに3連勝し、交流戦12勝6敗で2位とようやく上昇してきた。チームトップは近本光司のwRAA4.4。先週は25打数11安打で打率.440をマークし、10日のオリックス戦では5打数3安打1打点と活躍した。島田海吏が1番で起用されてから近本は3番としてポイントゲッターの役割も果たしており、チームの得点力アップに貢献している。

DeNA佐野恵太は10試合連続安打

DeNAは先週は3勝3敗、交流戦も9勝9敗で勝率5割だった。チームトップは佐野恵太のwRAA4.5。先週は25打数12安打の打率.480、1本塁打と絶好調で、10試合連続安打を継続している。12日のロッテ戦では、6号2ランを含む4打数3安打2打点。2020年の首位打者が打率.332でトップを快走している。

セ・リーグ最下位に転落し、交流戦も11位に終わった中日はダヤン・ビシエドが一人、気を吐いた。19打数7安打で打率.368、1本塁打でチームトップのwRAA3.8。8日のロッテ戦では、勝利にはつながらなかったものの、7号2ランを含む5打数3安打3打点をマークした。低調な打線の中で4番にかかる期待は大きくなっている。

交流戦は全日程を終了し、セ・リーグが55勝53敗と2年連続で勝ち越した。その間に順位も入れ替わり、17日から再開されるリーグ戦にどう影響するか。7月26、27日に予定されるオールスターまでの残り1カ月強はシーズンの行方を左右しそうだ。

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