楽天は太田光が攻守に貢献

先週のパ・リーグは、楽天が2カードとも勝ち越し、再び首位に浮上した。5位のロッテは中日に3連勝するなど5勝1敗の好成績。これで交流戦を10勝8敗で終え、リーグで唯一勝ち越しに成功。3位・西武との差を1ゲームとし、いよいよAクラスが見えてきた。

その他、西武と日本ハムが4勝2敗と勝ち越した一方、ソフトバンクが2勝4敗、オリックスは1勝5敗と、明暗分かれる一週間だった。

SPAIAでは6月7日から6月12日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。

wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。

パ・リーグ週間MVPインフォグラフィック


首位に再浮上した楽天は太田光がwRAA2.2でチームトップだった。スタメンでの起用は3試合のみだったが、週末の2試合(巨人戦)はフル出場。8打席に立ち3安打3四球の活躍で、チームの連勝に大きく貢献した。昨季は自己最多の107試合に出場も、今季は炭谷銀仁朗の後塵を拝しているだけに、引き続き攻守で存在感をアピールしたいところだ。

西武・オグレディが4本塁打の活躍

ヤクルトに3タテを食らい2位に転落したソフトバンクでは、デスパイネがチームトップのwRAA1.9を記録した。16打数5安打で打率.313をマーク。9日の阪神戦では、第3打席で2号ソロを放つなど、2打数2安打2四球で全打席出塁し、カード勝ち越しに貢献した。

2カード連続勝ち越しで3位に浮上した西武は、交流戦も9勝9敗の五分で終えた。打線を引っ張ったのが、12球団No.1のwRAA8.1を記録したのがオグレディだ。19打数10安打の打率.526、4本塁打と大活躍だった。特に週末の広島戦では、11、12日とも初回に先制のソロホームランを放ち、12日には来日初の1試合2発も記録。交流戦を白星で締める立役者となった。

オリックスは7日まで6連勝と2年連続の交流戦優勝も見えていたが、そこから5連敗と大失速。結局8勝10敗の借金2で9位に沈んだ。5連敗中は打線が振るわず、5試合で8得点、平均で2点に満たなかった。そのため、wRAAもチームトップは福田周平の0.5と低調だった。

一方で、交流戦中に明るい兆しも見えてきた。不振に喘いでいた昨季の本塁打王・杉本裕太郎が全選手中最多の27安打を放ち、打率.391で首位打者を獲得。日本生命賞にも選出された。リーグ戦でもこの調子で打ちまくり、チームを勢いづけたい。

プロ初犠打決めた日本ハム・清宮幸太郎

5位のロッテでは、山口航輝が9打数5安打の打率.556、2本塁打と大暴れ。7日の中日戦では、2点を追う6回2死一二塁の場面、代打で登場し、逆転の4号3ランで試合をひっくり返した。翌8日の試合でも第1打席に先制の5号ソロを放ち、これが決勝点に。wRAAもチーム一の3.8をマークした。

最下位の日本ハムでは、清宮幸太郎がwRAA3.7でチームトップだった。全6試合でスタメン出場し、19打数6安打の打率.316、1本塁打、2打点と、コンスタントに活躍。10日の中日戦では、プロ入り後初の犠打も成功させた。小技でも光るところを見せた将来の主軸候補は、5年目にして確かな進化を遂げている。

今季の交流戦は全日程が終了し、パ・リーグは53勝55敗と、惜しくも2年連続で負け越した。チーム単位ではロッテが貯金2、オリックスと日本ハムが借金2で他3チームが5割と、大きく差がつくことはなかった。17日からリーグ戦が再開されるが、混パはしばらく続きそうだ。

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