ある程度の位置と上がり2位以内

6月26日(日)に宝塚記念(GⅠ・芝2200m)が阪神競馬場で行われる。今年は上位人気の各馬に不安点が多く、またメンバーも揃ったので中々難解なレース。過去のレース傾向や、特徴的なパンサラッサの逃げなどを踏まえて予想していきたい。


過去10年宝塚記念好走馬4角位置・上がり順位,ⒸSPAIA


まず、過去10年間の宝塚記念3着以内馬の、4角位置と上がり順位について調べた。勝ち馬のうち、2012年オルフェーヴル以外は4角位置で6番手以内、2015年ラブリーデイ以外は上がり2位以内。勝つためには4角で中団より前に位置を取り、かつそこから速い上がりを使うことが求められる。大阪杯は好位につければ速い上がりは求められないのだが、そことは異なる傾向だ。

一方、2・3着馬に関しては、4角で10番手前後の位置から上がり最速の馬が入ってきたり、逆に4角1・2番手の馬が4位以下の上がりで馬券内に粘り込んでいたりする。ここに関しては他の要素も考慮しながら検討していきたい。


高齢馬は軽視

過去10年宝塚記念馬齢別成績,ⒸSPAIA


次に馬齢別成績について調べた。好成績を残しているのは4・5歳馬。4歳馬は【3-1-6-29】、5歳馬は【7-5-4-26】と複勝率はどちらも25%を超えており予想の中心にしていきたい。一方、6歳馬は【0-3-0-24】、7歳以上馬は【0-1-0-22】と成績はあまり奮っておらず、狙うにしてもそれぞれ1頭くらいにするのが得策であろう。


先行勢が潰れるパンサラッサの逃げ

パンサラッサ近5走分析,ⒸSPAIA


最後に、パンサラッサが逃げた近5走における、馬券内に入った馬の4角位置について調べた。パンサラッサの逃げは極端な前傾ラップで、レース全体としても削りあいのような質になりやすい。そのためか、逃げた過去5走で馬券内に入った馬は、パンサラッサ自身を除くと全て5番手以下。どのレースでも4角8番手以降の馬が馬券内に入るなど、差しが決まりやすいレース展開を作り出している。

先述の通り、宝塚記念の2・3着馬は4角で前にいて粘りこむ馬や、後方から追い込んでくる馬などまちまちだが、今回は中団、後方から差してくる馬を優先したい。


絶対的本命不在、波乱に期待

◎アリーヴォ
前走大阪杯は比較的前有利の展開ながら、道中まくり上げ、上がり最速の末脚を見せての3着。高く評価できる。外目の枠も取れたので、前走同様コーナーで加速していければ4角である程度の位置を取れる可能性が高い。33秒台の上がりは要求されないこのレースであれば、相対的に速い上がりを使える馬だ。年齢的にも5歳馬と好条件がそろう。個人的に不安視していたGⅠの斤量も前走でクリアしたので、その点も問題ない。

大阪杯上位馬の中で最も展開が向きそうなのはこの馬で、ポタジェを逆転することは十分可能。エフフォーリアやデアリングタクトらの状態が上がりきっていなかったり、タイトルホルダーやパンサラッサが適性外とみえる今回は大チャンスだろう。小倉で連勝しているように小回り適性は高く、舞台も絶好だ。

◯ディープボンド
前走の天皇賞(春)、昨年の有馬記念で2着に入るなどGⅠでの実績は豊富。昨秋以降はキレ味も増しており、近2走とも上がり3位以内の数字を記録している。先行馬が多く4角手前から動いていくような展開はこの馬にとってはプラスで、中団から脚を使える可能性は十分ある。この馬もアリーヴォ同様33秒台の上がり勝負になると厳しいが、34秒台の上がりであれば戦える。5歳馬というデータ的にも不安が少ない。距離は若干短い気もするが、地力での好走を期待する。

▲ヒシイグアス
前走大阪杯は中団から競馬を進めるも4着。小回り適性自体は高いので、大阪杯同様、条件的にはかなり合う。先述のように6歳馬の成績が奮っていない点、暑い時期の好走歴がない点は懸念材料だが、リスグラシューやサリオスなどハーツクライ産駒と相性抜群のレーン騎手が騎乗するのは心強い。展開的にも前走より向くはずだ。

△パンサラッサ
距離は長いが、2000mなら快勝した実績もある。上位人気馬騎乗のジョッキーが「中距離」でのパンサラッサの走りを体感した経験が少なく、直線がさほど長くない阪神芝2200mであれば、馬券内に残れる確率は有馬記念より遥かに高い。前走のような形の逃げだと少し厳しいが、国内で見せていた大逃げが打てれば勝負になりうる。ファンの多い馬とあって単勝オッズは10倍を切りそうだが、連系オッズはそれなりにつきそう。

×エフフォーリア
状態面や、ここにきての初ブリンカーなど不確実な点が大きい。前走より展開は向くであろうことと、能力面は間違いなく高いことからこの評価。

×ポタジェ
大外枠で、中団辺りからいければ。

消タイトルホルダー
距離、展開など人気馬の中では一番厳しいものになりそう。オッズの面からも買いにくい。

買い目は◎◯▲△の馬連ボックス6点と、◎から◯▲△×への3連複10点で勝負する。

▽宝塚記念予想印▽
◎アリーヴォ
◯ディープボンド
▲ヒシイグアス
△パンサラッサ
×エフフォーリア
×ポタジェ

ライタープロフィール
京都大学競馬研究会
25年以上の歴史がある、京都大学の競馬サークル。馬主や競馬評論家など多くの競馬関係者を輩出した実績を持つ。また書籍やGⅠ予想ブログ等も執筆。回収率100%超えを目指す本格派が揃う。



《関連記事》
・【宝塚記念】タイトルホルダー&エフフォーリアW消し ハイブリッド式消去法の本命候補は?
・【宝塚記念】人気はタイトルホルダー、エフフォーリアも狙うは5歳勢 逆転あるかディープボンド、侮れぬデアリングタクト
・【宝塚記念】国内GⅠ組より海外帰り 5歳馬オーソリティ、パンサラッサが有力