塩見泰隆はマジック点灯のサヨナラ打

ヤクルトが止まらない。先週のセ・リーグは7月2日にヤクルトがDeNAに勝ち、優勝マジック「53」が点灯。1965年南海の7月6日を更新する史上最速記録となった。しかも、1954年の南海以来68年ぶりとなる14カード連続勝ち越しでマジックを「51」まで減らした。

果たしてこのままヤクルトが独走でゴールテープを切るのか、それとも他球団が意地を見せるのか。これまでの最速優勝は1990年巨人の9月8日だが、ペナントレースの行方とともに記録も注目される状況となってきた。

SPAIAでは6月28日から7月3日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。

wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。

セ・リーグ週間MVPインフォグラフィック


ヤクルトは5年目の塩見泰隆がwRAA3.77でチームトップだった。先週は27打数11安打で打率.407をマーク。盗塁も5個成功し、リーグトップの22盗塁を記録している。

7月2日のDeNA戦では5打数3安打2打点。延長10回にサヨナラ打を放ってマジックを点灯させる殊勲だった。11試合連続安打を継続中で、打率.316はリーグ3位。山田哲人、村上宗隆が並ぶ強力クリーンアップにつなぐリードオフマンとして重要な役割を果たしている。

阪神・中野拓夢も好調

巨人・坂本勇人がようやく調子を上げてきた。先週は20打数8安打、2本塁打、7打点で、12球団トップのwRAA3.79を記録した。7月3日の広島戦では4号ソロ、5号2ランを含む5打数3安打3打点で勝利に貢献。先週は2勝3敗でチームの貯金は「1」に減ったが、主将の復調は頼もしい限りだ。

勝率5割から2勝4敗で再び借金生活に逆戻りとなった広島は、マクブルームがwRAA3.3でチームトップだった。23打数8安打で打率348、2本塁打、7打点をマーク。7月1日の巨人戦では8号2ランを含む4打数3安打3打点で勝利に貢献した。

2勝4敗と負け越した阪神は中野拓夢が27打数11安打で打率.407をマーク。チームトップのwRAA3.3だった。7月2日の中日戦では5打数3安打、翌3日も4号ソロを含む4打数2安打で約3年ぶりの勝利となった才木浩人の復活に花を添えた。3番を打つ近本光司が29試合連続安打と好調だけに、1番・中野の出塁は今後もカギを握るだろう。

DeNAソトは本塁打放てば6勝1敗

先週4勝2敗と勝ち越したDeNAは、ネフタリ・ソトがwRAA3.1でトップだった。先週は19打数8安打で打率.421、2本塁打、7打点。6月28日の阪神戦では6号ソロを含む3打数3安打3打点をマークした。今季はソトが本塁打を放った7試合は6勝1敗と大きく勝ち越しており、2018、19年本塁打王のアーチ量産が期待される。

元気がない中日は阿部寿樹が20打数10安打で打率5割をマークした。wRAA2.9でチームトップ。6月29日の巨人戦では5打数5安打2打点の大暴れだった。苦しい戦いが続く中で、32歳が渋い働きを見せている。

26、27日に予定されるオールスターゲームまであと6カード。ヤクルトは連続勝ち越しをどこまで伸ばし、各チームは白星をいくつ積み上げられるだろうか。

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