ソフトバンクは柳田悠岐が打線を牽引

先週のパ・リーグは、西武が好調だった。1.5ゲーム差で追う2位・楽天との3連戦に3連勝。週間5勝1敗の成績で2位に浮上、首位ソフトバンクとも1ゲーム差に肉薄した。最下位の日本ハムも週末にソフトバンク相手に3連勝するなど、4勝2敗と勝ち越しに成功。ロッテとオリックスは3勝3敗の五分で、虎視眈々と上位進出をうかがっている。

SPAIAでは7月5日から7月10までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。

wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。

パ・リーグ週間MVPインフォグラフィック


首位のソフトバンクでは柳田悠岐がチームトップのwRAA 1.5を記録した。先週は本塁打こそ出なかったが、20打数8安打の打率.400をマーク。今季は4月に肩を痛め二軍落ちするなど中々本来の打棒が見られなかったが、7月は打率.370とようやく本領を発揮しはじめている。

グラシアル、デスパイネの両助っ人が新型コロナウイルス陽性判定を受け離脱。加えて10日の試合で三森大貴が左手指を骨折、中村晃が腰痛のため途中交代と、主力の離脱者が相次いでいる。この窮地をしのぐためには、主砲にはより一層、打線を牽引する活躍が求められる。

西武・森友哉が2週連続チームトップ

2位に浮上した西武は先週ビジターでの6連戦にもかかわらず、5試合で2ケタ安打と打線が爆発した。中でも森友哉が絶好調。週頭の5日オリックス戦(京セラドーム大阪)で、一時勝ち越しとなる2号ソロを放つなど猛打賞を記録すると、週間で21打数9安打の打率.429をマーク。9日の楽天戦で1試合休養した中でもwRAAを4.8稼ぎ、2週連続でチームトップとなった。

3位に転落した楽天では、茂木栄五郎が調子を上げてきている。開幕直後に新型コロナの陽性判定で離脱した影響からか、打率1割台と苦しんでいた。だが、先週は14打数6安打、打率.429をマークし、wRAAもチームトップの4.1。10日の西武戦(楽天生命パーク宮城)では今季初の4安打。第1打席から本塁打、安打、二塁打、本塁打と「サイクル超え」の活躍で、復調をアピールした。

3勝3敗で勝率5割をキープした4位ロッテでは、高卒4年目の山口航輝がwRAA2.6でチームトップだった。7月に入ってから8日のオリックス戦まで7試合連続安打を放ち、週間では23打数7安打の打率.304をマークした。

6、7日の日本ハム戦(ZOZOマリン)では2試合連続本塁打を放ち、持ち前の長打力も発揮。これで今季7本塁打となり、12本でトップのレアードに次ぎ、マーティンと並ぶチーム2位タイ。長打力不足に悩む打線において、欠かせない存在となってきている。

オリックス・中川圭太が絶好調

こちらも3勝3敗で上位に食らいついている5位オリックスでは、「最後のPL戦士」中川圭太が大爆発。全6試合でヒットを打ち、24打数12安打の打率.500で、wRAAもチームトップの6.4を稼いだ。

特に、今季初の2ケタ得点で大勝した10日ロッテ戦(ほっともっと神戸)では、4打数4安打1本塁打3打点の大活躍。2点リードで迎えた5回の第3打席には、無死二塁から送りバントを決め、貴重な追加点を呼び込むことに成功。大技小技で神戸の観客を沸かせた。

最下位の日本ハムでは、清宮幸太郎が覚醒しつつある。先週は全6試合で安打を放ち、22打数8安打の打率.364、3本塁打の活躍。打点は6日のロッテ戦から5戦連続で記録するなどチームの勝利に貢献し、wRAAもチームNo.1の5.4だった。

7月に入って早くも4本塁打を放ち、高卒5年目にして初の2ケタ本塁打もマークした。ただ、ここまで放った11本すべてがソロホームラン。今後はランナーが溜まった場面での一発にも期待したい。

春先から上位を争っていた楽天とソフトバンクが揃って調子を落としている中、好調な西武が一気に首位と1ゲーム差に詰め寄ってきた。4位ロッテと5位オリックスも5割付近で踏ん張っており、5.5ゲーム差の中に5チームがひしめいている。オールスターまで残り2週間、前半戦を首位で折り返すのはどのチームとなるか。

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