村上宗隆は打率4割、2本塁打の活躍

セ・リーグは首位を独走しているヤクルトが、新型コロナウィルスに感染して離脱する選手が続出し、まさかの6連敗。これまでは投打がかみ合っていたが、ここに来て乱打戦あり、逆転負けありと雲行きが変わってきた。まだ2位とは10.5差あるとはいえ、優勝マジックも消滅し、嫌な流れは早く断ち切りたいだろう。

逆に調子を上げてきたのがDeNA。7月は9勝3敗2分けの快進撃で勝率を5割に戻し、2位に浮上した。長らく2位だった巨人はBクラスに転落するなど、前半戦終盤に来て順位が大幅に変動している。

SPAIAでは7月12日から18日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。

wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。

セ・リーグ週間MVPインフォグラフィック


ヤクルトは離脱者が続出する中で4番を守り続ける村上宗隆がwRAA5.0と獅子奮迅の働きを見せた。該当期間の5試合で計15打数6安打の打率4割。13日の中日戦で30号2ラン、16日のDeNA戦で31号2ランを放ち、四球も6個選んだ。

4番の本塁打を打てばチーム全体が勢い付く。勝利につながらないのはもどかしいだろうが、ベストメンバーが戻る日まで主砲らしい働きが期待される。

調子を上げてきた巨人・中田翔

12球団トップのwRAA6.0をマークしたのはDeNAの佐野恵太だ。期間中21打数10安打の打率.476、2本塁打、7打点。9日から8試合連続安打を継続しており、16日から3試合連続マルチ安打とグングン調子を上げている。現在打率.328でリーグトップを走っており、2020年以来の首位打者へも視界良好。後半戦に向けて、DeNAが「台風の目」となりそうだ。

先週4勝2敗だった広島は、長野久義がwRAA3.3でトップだった。18打数6安打で打率333。特に16日の古巣・巨人戦では1号ソロと2号満塁弾を連発し、5打数3安打5打点の大暴れでベテラン健在を見せつけた。チームも借金1で3位につけており、秋山翔吾の加入もあって活気づいてきた。

5連敗でBクラスに転落した巨人で気を吐いたのが中田翔。23打数9安打の打率.391、3本塁打、7打点をマークした。wRAAは3.5でチームトップ。5連敗同士で迎えた18日のヤクルト戦では11号2ランを含む5打数3安打2打点で10−8の乱打戦勝利に貢献した。主砲・岡本和真の本塁打ペースが落ちている中で、中田の好調は頼もしい限りだ。

阪神・近本光司は走攻守で貢献

阪神は近本光司が好調をキープしている。連続試合安打は「30」で止まったものの、先週6試合で22打数9安打の打率.409でチームトップのwRAA3.5。盗塁も4個記録し、走攻守で活躍している。13日の巨人戦では5打数3安打1打点1盗塁で、13−0の大勝に貢献。チームは5位だが2位DeNAまで差はないだけに、まずは前半戦ラストスパートをかけたい。

2位から5位まで団子状態のセ・リーグで、やや置いて行かれつつある中日。チームトップのwRAA1.8を記録したのは岡林勇希だった。期間中の6試合合計で23打数8安打の打率.348。チームは敗れたが、15日の阪神戦で4打数3安打をマークし、青柳晃洋からこの日唯一の打点を記録するなど調子を上げている。菰野高から入団3年目の20歳。来季以降も見据えて経験を積ませたい逸材だろう。

26、27日のオールスターゲームまで残り2カード。後半戦で態勢を立て直したいチームはここが踏ん張りどころだ。

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