村上宗隆は5試合で打率.313、2本塁打

前半戦を終了したプロ野球。セ・リーグは首位ヤクルトが新型コロナウィルス感染で離脱する選手が続出して足踏みが続いたが、優勝マジック「41」が再点灯した。山田哲人も復帰し、オールスターを挟んで後半戦から立て直したい。

一方、3連勝フィニッシュで勝率5割に戻したのが阪神。開幕9連敗を喫し、最大で16もあった借金を完済した。今季限りの退任を表明している矢野燿大監督のラストイヤーで、奇跡の大逆転ドラマが待っているのだろうか。後半戦でどこまで肉薄できるか注目だ。

SPAIAでは7月19日から24日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。

wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。

セ・リーグ週間MVPインフォグラフィック


ヤクルトは4番・村上宗隆が相変わらずの存在感を放っている。wRAA2.6でチームトップ。該当期間の5試合で計16打数5安打の打率.313、2本塁打をマークし、20日の巨人戦では32号3ランを含む3打数2安打4打点の活躍でチームを勝利に導いた。

ここまで全試合4番でフル出場しており、オールスターもファン投票で選出。疲労の蓄積が心配されるが、暑い夏場を乗り切った先に栄光のゴールテープが待っている。

広島は菊池涼介と秋山翔吾がワンツー

阪神は佐藤輝明がチームトップのwRAA2.3をマークした。18打数7安打の打率.389、1本塁打。22日のDeNA戦では、6月30日以来となる15号2ランを含む2安打の活躍を見せた。昨季24本塁打を放ったスラッガーが7月はまだ1本塁打とペースダウンしていたが、後半戦の爆発が期待される。

3連敗で4位ターンとなったDeNAは、佐野恵太がwRAA1.6でトップだった。期間中21打数8安打の打率.381、1本塁打。20日の中日戦では13号2ランを含む5打数3安打3打点で勝利に貢献した。現在.331で打率トップを走っており、2020年以来の首位打者へ視界良好だ。

期間中3勝2敗だった広島は、菊池涼介がリーグトップwRAA3.3だった。21打数10安打で打率.476。23日のヤクルト戦では5打数4安打1打点をマークし、15得点の大勝に貢献した。ちなみに秋山翔吾もチーム2位のwRAA3.2と調子を上げている。阪神と並んで勝率5割の広島も、まだまだ上昇カーブの途中と言えそうだ。

巨人・中田翔は7月5本塁打

新型コロナ感染者が続出して期間中わずか2試合しか消化できなかった巨人は、中田翔がwRAAは2.0でチームトップだった。計7打数3安打でうち1本は本塁打。17日の広島戦から3試合連発し、7月は打率.373、5本塁打と調子を上げている。5位ターンとなったが2位まで差は小さく、後半戦で巻き返すためにも早く戦闘態勢を整えたい。

巨人との3連戦が中止となった中日も2試合を消化したのみだった。チームトップのwRAA2.4を記録したのは福田永将。19日のDeNA戦は3打数2安打、20日は4打数2安打1本塁打の活躍だった。最下位での折り返しだが、5位・巨人と3.5差でまだ巻き返しは可能だ。

26、27日のオールスターゲームを挟み、29日から後半戦が始まる。各チーム90試合前後を消化しており、残り約50試合をどう戦うか。本当の勝負はこれからだ。

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