満身創痍の柳田悠岐が今季初猛打賞

先週のパ・リーグは、オリックスとロッテが好調だった。オリックスは日本ハムに3連勝すると、首位ソフトバンク相手にも2勝1敗と勝ち越しに成功。順位は5位と変わらずも貯金1で前半戦を終えた。ロッテも4勝1敗の好成績で貯金2となり、17年ぶりのリーグ優勝へ向け、首位と2ゲーム差の好位置につけている。

首位に立っていた西武は1勝4敗1分けと失速し、2位に転落。代わって首位に浮上したソフトバンクも2勝3敗と負け越し、3位・楽天は2勝2敗1分け、最下位・日本ハムは1勝4敗と低調だった。

SPAIAでは7月19日から7月24日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。

wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。

パ・リーグ週間MVPインフォグラフィック


首位に再浮上したソフトバンクは柳田悠岐がwRAA4.8でチームトップだった。先週は18打数8安打で打率.444、3本塁打、6打点をマーク。22日のオリックス戦では4打数2安打、1本塁打。第3打席にタイムリー、第4打席には同点に追いつく11号ソロを放つ殊勲打で逆転勝利に貢献した。

24日のオリックス戦では4打数4安打で今季初の猛打賞を記録。6月末に首や肩を痛め、左ひざ痛で18日ロッテ戦を欠場するなど満身創痍だが、後半戦に向けて主砲の本領発揮はこれからだ。

西武、楽天、ロッテはトップバッターが活躍

2位に転落した西武では6年目の鈴木将平が躍動。20打数8安打の打率.400、出塁率.478と一番起用に応える活躍で、チームトップのwRAA2.4をマークした。開幕スタメンを勝ち取るも結果を残せず、二軍落ちも経験した若獅子。チーム内でコロナ禍が広がっている中、転がってきたチャンスを今度こそつかみ、レギュラー定着を目指す。

2勝2敗1分けでなんとか3位をキープした楽天は、辰己涼介が12球団トップのwRAA4.9をマークした。20日ソフトバンク戦と24日の西武戦で、本塁打を含む猛打賞を記録。2試合とも先制の一打を放つなど核弾頭として打線を牽引し、チームを勝利へと導いた。その一方で、スタメン出場した残り2試合では8打数1安打4三振。打撃の粗さを改善し、不動のトップバッターとしての地位を確立したい。

3位とゲーム差なしの貯金2で前半戦を終えた4位ロッテは、今週もベテラン荻野貴司が存在感を発揮した。スタメン出場した全4試合で安打を放ち、15打数8安打の打率.533を記録。出塁率.600、6得点をマークするなどリードオフマンにふさわしい活躍で、2週連続チームトップのwRAA3.4を稼いだ。

吉田正尚が打率部門でリーグ2位にランクイン

首位と2.5ゲーム差の5位につけるオリックスでは、吉田正尚がチームトップのwRAA4.3をマークした。19日からの日本ハム戦では、初戦に2安打すると、2戦目の第2打席では決勝の10号2ラン、3戦目の第3打席では同点に追いつく11号2ランで2試合連続の殊勲打を放ち、カード3連勝に大きく貢献した。

週間でも22打数9安打の打率.409と打ちまくった。これで規定打席にも到達し、打率.314でリーグ2位にランクイン。3年連続の首位打者へ向けて視界は良好だ。

最下位の日本ハムでは、今川優馬が16打数5安打の打率.313、2本塁打の活躍で、チームトップのwRAA1.9を記録した。特に、週末のロッテ2連戦では、2本塁打6打点の大暴れ。24日の第1打席では2戦連発となるプロ初の8号グランドスラムを放ち、連敗ストップの立役者となった。チームは5位から9.5ゲーム差と苦しい状況に変わりないが、この白星を後半戦反攻のきっかけとしたい。

パ・リーグは前半戦を終え、首位ソフトバンクから2.5ゲーム差以内に5チームがひしめく大混戦となった。史上稀にみる熱パ到来。真夏の死闘をくぐりぬけ、頂点をつかむのはどのチームか。

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