いよいよ佳境を迎える残留争い

国内組で挑んだE-1選手権が終了し、7月30日からJ1リーグが再開する。

2022シーズンも残すは12試合(一部のクラブは13、もしくは14試合)。優勝争いでは横浜F・マリノスが首位をキープし2位・鹿島アントラーズが勝ち点差5、消化試合が2つ少ない3位・川崎フロンターレが勝ち点差8で追う。優勝争いは激化必至だが、同様に、もしくはそれ以上に激しい争いとなりそうなのが残留争いだ。

17位・18位の下位2クラブは自動降格、16位はJ2の3位から6位のクラブが参加するJ1参入プレーオフに挑むこととなるが、現在18位のジュビロ磐田と残留圏の15位ヴィッセル神戸との勝ち点差はわずかに2。ジュビロ磐田と11位の京都サンガF.C.までの勝ち点差も6と、短期間で順位が大きく入れ替わる状況になっている。

過去の残留ラインは

残留を確実なものとするためには、どれくらいの勝ち点を得ればよいのか。過去10年の残留ラインを見てみよう。

シーズンによって残留の条件は異なるが、表では残留圏で1番下のチームと最終勝ち点を示している。最高勝ち点は2018年、名古屋グランパスの41。最低は2016年、アルビレックス新潟の30。多くは35前後での決着となっている。2020年を除いて試合数は34であるため、1試合平均で勝ち点1を上回る勝ち点を得られれば、残留の可能性は高くなる。

J1リーグ過去10年の残留ライン


今季は引き分けの数が非常に多く、また他のクラブと比べて勝ち点で大きく劣るクラブもない。おそらく残留ラインは、やや低めになるのではないかと推測する。

現在15位のヴィッセル神戸が22試合で勝ち点21であることを考えると、35前後での決着となるのではないか。ほぼ確実といえる30台後半に到達したクラブのサポーターから順に、一息つけることだろう。

残留争いをする各クラブの動き

なにがなんでも残留を達成するために、残留争いに巻き込まれた各クラブは積極的な選手補強を進めている。7月28日時点での主な補強をまとめた。

残留争いをするJ1各クラブの夏の主な補強


現在11位の京都サンガF.C.は、アル・アダラーFC(サウジアラビア)からMFアラン・カリウスを獲得。12位の湘南ベルマーレは、名古屋グランパスからMF阿部浩之を獲得した。

13位の名古屋グランパスは重慶両江競技足球俱楽部(中国)からFWレオナルドを、湘南ベルマーレからMF永木亮太を、FC東京からFW永井謙佑を獲得し、リーグ最少失点の攻撃陣をテコ入れ。14位の北海道コンサドーレ札幌は唯一、目立った動きをみせていない。

15位のヴィッセル神戸はサガン鳥栖からMF飯野七聖を、仁川ユナイテッドFC(韓国)からFWステファン・ムゴシャを、江原FC(韓国)からMF小林祐希を獲得した一方で、3月に加入し主力として活躍していたMF橋本拳人はSDウエスカ(スペイン)へと移籍している。

16位のガンバ大阪はKベールスホットVA(ベルギー)からFW鈴木武蔵を、マンチェスター・シティFC(イングランド)からFW食野亮太郎を、東京ヴェルディ1969からMF山本理仁を獲得。鈴木と食野は第22節からさっそく出場している。

17位の清水エスパルスはフォルタレーザEC(ブラジル)からMFヤゴ・ピカチュウを、SKラピード・ウィーン(オーストリア)からFW北川航也を、セレッソ大阪を退団していたMF乾貴士を獲得と、攻撃陣を強化。

18位のジュビロ磐田はシント=トロイデンVV(ベルギー)からDF松原后を獲得し、攻守のバランスを整えようとしている。

即戦力候補が数多く加入し、この夏の補強が残留争いに影響を与える可能性は極めて高い。J1に踏み留まるクラブは、はたまた苦汁を味わうことになってしまうクラブは、どこになるのだろうか。

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