サンタナは打率5割、4本塁打

プロ野球セ・リーグは首位ヤクルトが巨人に3連敗を喫した。主砲・村上宗隆がコロナ特例で登録抹消され、1日で復帰したものの流れをくい止めることはできなかった。まだ2位・阪神と8.5ゲーム差あるとはいえ、嫌なムードは早く断ち切りたい。

コロナ感染者が続出した巨人は、4連勝で4位に浮上。2位・阪神も先週は4勝2敗で貯金を増やし、じわじわとヤクルトを追い上げている。DeNAも4勝1敗で勝率5割に復帰した。逆に調子の悪いのが広島だ。後半戦開幕から6連敗(前半戦最終戦から7連敗)、先週も1勝しかできず借金6に膨らんだ。

SPAIAでは8月2日から7日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。

wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。

セ・リーグ週間MVPインフォグラフィック


ヤクルトのドミンゴ・サンタナが12球団トップのwRAA6.7をマークした。村上宗隆が抹消された6日の巨人戦で代役4番を務め、翌7日は4回無死満塁のチャンスで村上が凡退した直後に11号グランドスラム。3日の中日戦でも2本塁打を放つなど、16打数8安打4本塁打12打点の大暴れだった。

村上も抹消されたもののwRAA3.8をマークしており、ホセ・オスナもwRAA2.8。塩見泰隆、青木宣親、山田哲人の1〜3番が調子を落としているのは気掛かりだが、主軸が当たっているのは心強い。9日からは調子を落としている広島と3連戦だけに最低でも勝ち越しがノルマだろう。

阪神・島田海吏は4試合連続マルチ安打、DeNAは桑原将志も復調

阪神は上武大から入団5年目の島田海吏が絶好調だ。中野拓夢に続く2番として起用されており、ここ4試合連続マルチ安打で26打数11安打。wRAAはチームトップの2.6で、盗塁も2つ決めている。中野、島田、近本光司と俊足巧打の1〜3番が機能していることは、阪神が浮上している大きな要因のひとつだろう。

DeNAは桑原将志がwRAA1.8でチームトップ。先週は17打数6安打で打率.353だった。昨季リーグ5位の打率.310をマークしたリードオフマンも今季は不振だったが、気温の上昇とともに調子も上昇。最近は2番での起用も増えており、佐野恵太、牧秀悟、宮﨑敏郎の強力クリーンアップにつなぐ役目として機能すれば、得点力アップも期待できそうだ。

巨人・大城卓三も14打数6安打の打率.429、2本塁打4打点と好調だ。wRAAはチームトップの3.2。7日のヤクルト戦では10号ソロを含む4打数2安打1打点で首位叩きに貢献した。入団5年目の29歳。キャリアハイだった昨季の11本塁打に迫っており、さらなる成長が期待される。

広島・野間峻祥、中日・阿部寿樹も貢献度大

先週1勝4敗だった広島は、野間峻祥がwRAA1.1でチームトップ。23打数9安打で打率.391。4試合連続マルチ安打を継続中で、先週唯一の勝利だった6日の阪神戦では5打数3安打1打点を記録するなど、1番打者としてチームに貢献している。

1勝4敗と負け越した中日は阿部寿樹が気を吐いている。先週は21打数9安打の打率.429、1本塁打4打点。3日のヤクルト戦では7号2ランを含む6打数3安打3打点をマークし、wRAAは2.5だった。シーズン打率も.281まで上昇。残り試合で自身初の3割を目指したい。

消化試合数にバラつきはあるものの100試合を超えたチームもあり、シーズンのゴールも見えてきた。各チーム、各選手が「実りの秋」を迎えるためには、暑い夏場をどう乗り切るかが重要だろう。優勝争い、タイトル争いが盛り上がることを期待したい。

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