中村剛也が通算450本塁打達成

先週のパ・リーグは、首位・西武が最下位・日本ハム相手に2敗1分けと苦しむも、週末の楽天戦で2勝1敗と持ち直し、首位をキープした。一方、2位ソフトバンクはロッテに3連勝するなど4勝2敗と勝ち越しに成功。首位とのゲーム差を1.5に縮めている。

同じく4勝2敗で3位に浮上したのがオリックス。上位を争う楽天、ソフトバンクの両チームに勝ち越し、これで前週から3カード連続勝ち越しと勢いに乗っている。西武戦を無敗で終えた日本ハムは3勝1敗1分け、4位に沈んだ楽天は2勝4敗、ロッテは1勝4敗に終わり、首位との差は7.5にまで開いた。

SPAIAでは8月9日から8月14日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。

wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。

パ・リーグ週間MVPインフォグラフィック


首位をキープした西武では、中村剛也が通算450号本塁打を達成した。9日の日本ハム戦で第2打席に一時逆転となる7号ツーラン、12日の楽天戦では先制の8号ソロをレフトスタンドに運び、史上14人目の偉業に到達。同時に通算1000得点も達成するメモリアルアーチとなった。

週間では16打数5安打の打率.313で、チームトップのwRAA1.9をマーク。これで8月は4本塁打と稀代のホームランアーチストにようやくエンジンがかかってきた。節目のアーチが復活の狼煙となるか。

オリックス吉田正尚が12球団トップのwRAA6.8

2位ソフトバンクでは、今宮健太が絶好調だ。周東佑京に続く2番打者として6試合中5試合でヒットを放ち、22打数9安打の打率.409、2本塁打7打点をマーク。wRAAもチームトップの5.0を記録した。16日からは首位・西武との3連戦。対戦打率は.325とここまで好相性な今宮には、西武投手陣を打ち崩すための突破口を開く役割が期待される。

3位に浮上したオリックスでは吉田正尚のバットが止まらない。2試合で猛打賞を記録するなど20打数9安打の打率.450と大暴れ。12日のソフトバンク戦では第1打席に先制の13号ツーラン、第3打席には同点に追いつく14号ソロを放つなど長打力も健在。wRAAは12球団トップの6.8をマークした。これで2週連続wRAAチームトップと、2年連続の首位打者が逆転優勝へアクセル全開だ。

楽天は辰己涼介がwRAA2.0でチームトップ。先週は21打数8安打の打率.381だった。14日の西武戦では第3打席に今季8号の同点ツーランを放ち、チームの逆転勝ちに貢献した。これで8月に入って打率.341と好調だ。昨季初めて規定打席にも到達した4年目外野手には、昨季の打率.225、10本塁打を軽々こえる成績が期待される。

ロッテ荻野貴司が36歳で通算1000安打到達

先週1勝4敗だったロッテは、荻野貴司がwRAA4.1でチームトップだった。先週は全試合で安打を放ち、21打数8安打の打率.381、2本塁打をマーク。10日ソフトバンク戦では史上313人目となる通算1000安打も達成した。元気のない打線の中で、36歳のベテランが一人気を吐いている。

最下位の日本ハムでは、近藤健介がwRAA2.8でチームトップ。週間で19打数7安打の打率.368、1本塁打、3打点をマークした。29歳の誕生日となった9日の西武戦では、1点を追う9回無死一、二塁のチャンスで打席が回ってくると、ライトスタンドへ逆転サヨナラスリーラン。自身初のサヨナラ弾でバースデーを見事に締めくくった。

後半戦に入り3勝11敗と大きく負け越している5位ロッテが、優勝戦線からやや脱落気味だ。CS進出を狙うにしても3位オリックスとは5ゲーム差。明日からのオリックス2連戦、週末の楽天3連戦の結果次第では、CS争いからも脱落する可能性が出てきた。

一方、優勝争いは4位・楽天まで4ゲーム差とまだまだ予断を許さない。首位・西武は16日からホームでソフトバンク、オリックスとの6連戦。森脇亮介、平良海馬、佐々木健とこれまで盤石の布陣だった救援陣に離脱者が続出している中、3年ぶりのリーグ優勝へ正念場を迎える。

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