シーズン200奪三振の偉業も射程圏内

米大リーグ、エンゼルスで5年目を迎えた28歳の大谷翔平が投手としても飛躍し、記録ずくめのシーズンを送っている。 8月9日、カリフォルニア州オークランドでのアスレチックス戦で今季10勝目を挙げ、4度目の挑戦で野球の「神様」ベーブ・ルース以来104年ぶりの「2桁勝利、2桁本塁打」をついに達成。投打の「二刀流」で球史に金字塔を打ち立てた。

大谷はこの試合で3回に日米通算1000奪三振の大台にも到達。打者では7回に25号ソロ本塁打を放ってメジャー通算118号とし、日本人大リーガーとしてイチローを抜いて単独2位となった。

こうなってくると、気になるのが偉業の次に期待される今季の記録だろう。

最も可能性があり、射程圏内にとらえるのはシーズン200奪三振だ。8月9日のアスレチックス戦ではシーズンの奪三振数が157となり、自己最多を更新。昨季は23試合に先発し、156奪三振をマークしたが、今季は先発20戦目で早くも昨季の記録を塗り替えた。

今季は切れ味を増したスライダーや縦への変化球を武器に三振を量産し、日本選手最長となる6試合連続の2桁奪三振もマークしている。

8月15日のマリナーズ戦では8三振を奪い、今季通算奪三振を165に伸ばしてア・リーグではマクラナハン(レイズ)と並ぶ3位タイに浮上。1位はコール(ヤンキース)の184奪三振だが、奪三振王のタイトルも見据える位置につける。

このままベストの状態をキープしていければ、200の大台に手が届く可能性は十分にあるだろう。プロ野球日本ハム時代は、2015年に196奪三振をマークしている。

MVPは本塁打量産のジャッジがリードか

さらに注目されるのがア・リーグ最優秀選手(MVP)の争いだろう。

MLB公式サイトなどによると、2年連続受賞を目指す大谷と本塁打を量産するアーロン・ジャッジ(ヤンキース)が中心の争いとみられるが、今のところジャッジがややリードしているもようだ。

30歳の「怪物」ジャッジは8月15日現在で46本塁打をマーク。ロジャー・マリスが1961年に樹立したア・リーグの年間本塁打記録(61本)を上回るペースで打ちまくっており、100打点の大台にも乗せて打撃2部門でメジャートップに立つ。

日本人最速メジャー100号、最多8打点も

今季の大谷は5月14日のアスレチックス戦でメジャー通算100塁打を達成。日本選手では175本の松井秀喜、117本のイチローに続く3人目の大台到達となり、松井秀樹の636試合を抜いて日本人最速での記録となった。 6月21日のロイヤルズ戦では14号3ラン、15号3ランを放つなど4打数3安打の活躍でメジャーの日本選手で最多の8打点をマークしている。

歴史を振り返れば、通算714本塁打を放っているベーブ・ルースは、レッドソックス時代の1918年に13勝、11本塁打の成績を残した。大谷はルース以来の「ダブル2桁」を達成した記録ずくめのシーズンで、共同通信など主要メディアによると、今後も投打の「二刀流」を順調に進めていけば、初の規定投球回に達する見込みで、104年前のルースの13勝も視野に入れる。

打者としても2年連続の規定打席到達を目指し、30本塁打の大台は確実にクリアしそうな勢いだ。とてつもない偉業を達成したばかりの大谷だが、異次元の「ショー・タイム」は今後もさらに続いていきそうだ。

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