ソフトバンク正木が主力の穴埋める活躍

先週のパ・リーグは、ソフトバンクが4勝2敗と3週連続で勝ち越しに成功。3勝3敗だった西武を抜き、0.5ゲーム差で首位に浮上した。楽天は2勝4敗と負け越して、2勝2敗1分けだったオリックスに抜かれ4位に後退した。この週末にはPayPayドームでの直接対決3連戦も控えており、楽しみな週末となりそうだ。

一方、5位ロッテは西武、楽天との6連戦に4勝2敗と勝ち越し、3位オリックスまで4ゲーム差と踏ん張っている。日本ハムは27日ソフトバンク戦(札幌ドーム)に先発したポンセが史上87人目のノーヒットノーランを達成し、連敗を8で止めた。ただ、週間成績は1勝3敗1分け。借金は今季ワーストの24となっている。

SPAIAでは8月23日から8月28日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。

wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。

パ・リーグ週間MVPインフォグラフィック


ソフトバンクは柳田悠岐、牧原大成ら主力がコロナ禍で相次いで離脱も、代わって出場した若手が躍動した。中でもドラフト2位ルーキーの正木智也がスタメンこそ2試合のみだったが、週間で9打数6安打の打率.667、2本塁打、2打点の大活躍。wRAAもチームトップの4.9を記録した。

特に28日の日本ハム戦では、3回の第1打席に先制の2号ソロを放つと、次打席以降もヒットを重ね自身初の4打数4安打と大当たり。チームも11安打6得点で前日喫したノーヒットノーランのリベンジに成功した。22歳の若鷹が主力不在の打線を牽引している。

西武・栗山が猛打賞、楽天・島内は週間12安打

2位に転落した西武では、39歳のベテラン栗山巧が元気だ。3試合にスタメン出場し、11打数5安打の打率.455、1本塁打、5打点をマーク。25日ロッテ戦(ZOZOマリン)では今季2度目の猛打賞も記録し、wRAAもチームトップの2.5だった。これで通算2074安打。今年でプロ21年目を迎えるが、巧みなバットコントロールはまだまだ健在だ。

3位に浮上したオリックスでは、吉田正尚がwRAA2.3でチームトップだった。5試合で18打数4安打の打率.222で本塁打も0だったが、23日の日本ハム戦から4試合連続長打を記録。昨季のパ本塁打王・杉本裕太郎が離脱し苦しい状況だが、百戦錬磨の主砲が打線を牽引している。

楽天では島内宏明が、チームトップのwRAA4.7を記録した。6試合中5試合で複数安打をマークするなど22打数12安打の打率.545、1本塁打、4打点。これで8月の打率は.378と7月(同.350)に続き絶好調だ。投打がかみ合わずチームは4位に転落したが、首位とはまだ3.5ゲーム差。このまま好調を維持し、勝負の9月に臨みたい。

ロッテ安田尚憲もプロ初4の4

5位ロッテでは安田尚憲が気を吐いている。4試合で複数安打を放つなど22打数10安打の打率.455、2本塁打、7打点をマーク。26日の楽天戦ではプロ初の4打数4安打も記録した。これで打率.259、OPSも.707に上昇。2017年のドラフト1位で入団した期待の大砲候補が、プロ5年目にして確実に進化を見せている。

最下位の日本ハムでは、近藤健介が3週連続チームトップとなるwRAA1.1を記録した。ただ、週間成績は15打数4安打の打率.267、1本塁打、1打点と、物足りない数字が並ぶ。打線全体でも5試合で6得点と元気がない。自力でのCS進出も消滅した中、来季につながる戦いを見せたい。

先週は首位が入れ替わり、CS進出圏内の3位も交代と、上位は目まぐるしく順位が入れ替わった。5位のロッテも調子を上げてきており、さらなる大混戦となる可能性も秘めている。そんな中、首位に立ったソフトバンクでは新型コロナウイルス感染により、主力が相次いで離脱した。コロナ禍が熱パに水を差すことがないように願うばかりだ。

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