夏競馬クライマックス

今週日曜、新潟競馬場を舞台にGⅢ・新潟記念が行われる。天皇賞(春)4着、七夕賞2着など重賞で堅実な走りを続けるヒートオンビート、昨秋の東京GⅠで連続4着の実績があるサンレイポケット、連勝の勢いに乗って初重賞制覇を狙うイクスプロージョンなど、夏競馬のクライマックスを迎える越後に粒ぞろいのメンバーが集結した。

開催が進み、平時とは違う馬場状態で行われる点を留意しておきたいレース。今週も過去のレース傾向を概観し、馬券戦略を検討していく。


末脚とコース相性が必要

過去10年新潟記念脚質別成績,ⒸSPAIA


<過去10年の新潟記念 脚質別成績>
逃げ【0-2-0-8】勝率0.0%/連対率20.0%/複勝率20.0%
先行【2-4-2-28】勝率5.6%/連対率16.7%/複勝率22.2%
差し【5-2-3-65】勝率6.7%/連対率9.3%/複勝率13.3%
追込【3-2-5-38】勝率6.3%/連対率10.4%/複勝率20.8%

新潟記念は重賞の中でも屈指の後方有利レース。開催最終週に行われるため内が伸びにくく、多少外を回しても距離ロスより馬場の有利が上回るので差し切りやすい。先週日曜日の新潟芝レースは勝ち馬が全て上がり3位以内、朱鷺Sでは4角18番手のルプリュフォールが後方一気の追込を決めている。今週も同様の傾向が続くと考えていいだろう。

続いて臨戦過程に注目すると、前走芝2000m組が好成績。この中身を見ると、2021年2着のトーセンスーリヤは前年の新潟大賞典覇者、2020年勝ち馬のブラヴァスは同年の新潟大賞典4着、2着ジナンボーは前年の新潟記念2着、2018年2着のメートルダールは前年の新潟大賞典3着と、同コースの重賞である程度の実績を残した馬が堅実に好走している。ジナンボーを除けば中団以降から差し込んでの好走となっており、末脚とコース相性がモノをいいそうだ。


賞金加算で秋GⅠへ

◎サンレイポケット
昨年の秋GⅠ・2戦では現役最強クラスの馬たちを相手に連続4着。昨年の新潟大賞典制覇を含め、左回りの実績は十分だ。金鯱賞はジャックドールの存在で特殊な展開となり、鳴尾記念は高速馬場、反対に函館記念は極端な馬場悪化と、近3戦はいずれもベストな条件とならなかった。札幌記念をパスしてここに照準を合わせた臨戦過程、外差しが恵まれる馬場状態や過去レースの傾向など、全てに好感が持てる。賞金を加算して秋GⅠへ向かいたい。

◯カイザーバローズ
今年の新潟大賞典2着馬。3歳時の宮崎特別ではラスト3F11.4-11.3-11.5を悠々と差し切っており、早い段階で重賞級の脚力を証明してきた。前走は調整段階から今一つだった印象で、ヴェルトライゼンデ以下強力メンバーに大きく離されなかったのはむしろ地力のなせる業とみる。ハンデ55kgは実績を考えれば恵まれたといえ、即巻き返しも見込める。

▲ディアマンミノル
近走は大阪−ハンブルクC以外好走がないものの、昨年の京都大賞典4着やアルゼンチン共和国杯5着、今年の目黒記念4着など後方から追い込んで掲示板を確保した。惜しい走りが続いていながら人気はそれほど集めないタイプ。確かな末脚の持ち主で、この舞台なら狙いが立ちそうだ。

以下ヒートオンビート、エヒト、カラテまで印を回す。馬券は◎から印に流す馬連とする。

▽新潟記念予想▽
◎サンレイポケット
◯カイザーバローズ
▲ディアマンミノル
△ヒートオンビート
×エヒト
×カラテ

《ライタープロフィール》
東大ホースメンクラブ
約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。



《関連記事》
・【新潟記念】ハイブリッド式消去法でサンレイポケットは消し 本命候補はエヒトなど3頭
・【新潟記念】サマーシリーズ転戦組はハンデに要注意! 七夕賞勝ちエヒト、斤量増も歓迎材料
・【小倉2歳S】今年も出るか、クラシック有力馬! 最有力はミカッテヨンデイイ、対するプロトポロス、ロンドンプラン