瞬発力勝負は分が悪く5着

夏競馬の最終週、土曜日には札幌競馬場で札幌2歳S(GⅢ・芝1800m)、日曜日には新潟競馬場で新潟記念(GⅢ・芝2000m)と小倉競馬場で小倉2歳S(GⅢ・芝1200m)が行われた。AI予想エンジンKAIBAの本命馬の結果はどうだったのか振り返る。

まずはサマー2000シリーズの最終戦、新潟記念から見ていく。本命は過去10年で4勝と圧倒的な強さを誇る友道康夫厩舎のヒートオンビート。

近2走は中団に控えるレースをしていたが、今回は少し促しつつ4番手追走と先行策を取った。スタート後の長い向正面で最初にハナを奪ったのはゴールドスミス。しかし、3角手前でカイザーバローズが一気にポジションを押し上げ先頭に立った。

4角から長い外回りの直線に差しかかると、レッドジェネシスが最内に行った以外はみな徐々に外に持ち出し、馬場の真ん中から外での攻防へ。ヒートオンビートはジリジリと伸びてはいるものの、瞬発力勝負になると分が悪く、5着という結果に終わった。

勝利したのは7番手を追走していたカラテ。残り400mで馬群のやや内を割って先頭に立つと、徐々に外に持ち出しながら後続を寄せ付けず、1.3/4馬身差をつける快勝。

2022年新潟記念で勝利したカラテ,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)


久々の2000m戦、ハンデ57.5kgという点から10番人気と評価を下げていたが、自力の高さを証明した。昨年の東京新聞杯でともに重賞初制覇を達成するなど、ともに歩んできた菅原明良騎手はガッツポーズで喜びを表した。

2着は道中17番手追走、直線では大外に持ち出したユーキャンスマイル。近走は2000mで結果が出ず、長距離路線を歩んでいた。しかし今回は上がり最速33.0の末脚で、3年前の優勝馬が久々の激走を見せた。

3着に入った3歳馬フェーングロッテンは3番手から粘り込みを図ったが、先着された2頭に比べるとキレ負けした印象。しかし、力は示した一戦だったと言える。

大きなガッツポーズで喜びを表す

過去には多くのクラシックホースを輩出している注目の一戦、札幌2歳Sの本命はアスクメークシェア。札幌芝1800m×2歳戦で連対率83.3%と強い藤原英昭厩舎というデータに着目しての本命だった。

スタートでシャンドゥレールが出遅れ。1角までの先行争いも各馬がずらっと横並びでやや激しくなったが、最終的にフェアエールングが逃げる形となった。そうした中でアスクメークシェアは後方3、4頭目のインというポジションを追走。

4角手前で2番手にいたレッドソリッドが前に並びかけ、さらに大外からドゥアイズなども並びかけるなど、各馬が横に広がって最後の直線へと向いた。そん中で最後までインにこだわったアスクメークシェアだったが、最後は伸びを欠き11着だった。

勝利したのは5番手を追走していたドゥーラ。すぐ前にいたドゥアイズについていく形で、直線では同馬を一気に交わしさった。最後は1馬身差をつけての勝利。デビューから3戦連続で騎乗してきた斎藤新騎手は大きなガッツポーズで喜びを表した。

2022年札幌2歳Sで勝利したドゥーラ,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)


2着ドゥアイズは勝ち馬に目標にされてしまった。1番枠だったダイヤモンドハンズは後方2頭目から大外を回して、よく追い上げたが3着まで。上位2頭と比較すると広いコースの方が良さそうなタイプに感じた。

最後方から豪快な差し切り

小倉2歳Sは「前走0.6〜0.9秒差勝ち」、「前走先行×牝馬」、「乗り替わり」という好データに期待してアウクソーが本命だった。

前半600mが33.2というハイペースになり、クリダームやニシノトキメキなど先行勢にとっては厳しいレースとなった。

アウクソーはそれらを見ながら5、6番手を追走。上手くインコースを立ち回り、直線へ向いたと思われたが、最後は失速。残念ながら12着と結果を残すことはできなかった。

ゴール前は横に大きく広がり追い比べとなった。外から2頭目を通って豪快に差し切ったのはロンドンプラン。同馬はゲート前で落鉄、蹄鉄を打ちかえての発走となり、スタートでは大きく出遅れ。最後方追走で絶望的かと思われたところから、驚きの上がり33.1を繰り出し、まとめて差し切った。

2着は4角5番手、直線外を回した9番人気のバレリーナ。連闘での出走もしぶとく粘った。3着は9番手からレースを進めた11番人気シルフィードレーヴ。結果的に直線で外を通った馬たちが上位を占める結果となった。

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