最年少50号の村上宗隆はwRAA5.0

プロ野球セ・リーグは首位ヤクルトが着実に優勝へ歩を進めている。先週は2勝2敗1分けと勝率5割ながら2位DeNAとは7ゲーム差をキープ。今週中にも優勝マジックが再点灯する可能性があり、いよいよカウントダウンに入る。

SPAIAでは8月30日から9月4日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。

wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。

セ・リーグ週間MVPインフォグラフィック


ヤクルトは先々週に今季最高のwRAA11.3を叩き出した村上宗隆が変わらず好調をキープ。先週5試合合計で19打数7安打の打率.368、2本塁打で、wRAAはチームトップの5.0だった。

9月2日の中日戦で史上最年少の50号を放ち、同4日には51号。プレッシャーに負けることなく、あっさりと記録を更新するあたり、日本球界最強打者と呼ぶにふさわしい。こうなるとウラディミール・バレンティンが2013年に達成した60号にどこまで近付けるか、あるいはあっさりと塗り替えるのか。もはやタイトル争いではなく、村上個人の記録に世間の関心は移っている。

DeNA桑原将志、広島・菊池涼介も貢献度大

中日に3連勝しものの広島に3連敗したDeNAは、桑原将志がチームトップのwRAA3.3だった。先週は22打数8安打の打率.364、1本塁打。9月1日の中日戦では4号2ランを含む3打数2安打3打点をマークするなど、リードオフマンとして首位ヤクルトを追撃するチームに貢献している。

阪神は3勝2敗1分けで2位DeNAに4.5ゲームの3位。先週は近本光司がwRAA5.4でリーグトップだった。25打数12安打で打率.480、2本塁打と大暴れ。9月1日の広島戦では2号ソロを含む4打数4安打で6回降雨コールド勝ちに貢献した。8月に新型コロナ感染で離脱したが、クライマックスシリーズも見据えると近本の活躍は頼もしい限りだ。

3連勝の後、3連敗した広島は、新型コロナ感染から8月27日に復帰した菊池涼介がwRAA3.2でチームトップ。14打数6安打の打率.429と調子を上げている。31日の阪神戦では6号3ランを含む4打数3安打4打点をマークするなど、ブランク明けとは思えない活躍を見せた。

巨人・吉川尚輝、中日・ビシエドも存在感

巨人は2勝1敗2分けで4位・広島とゲーム差なしの5位。チームトップはwRAA1.9の吉川尚輝だった。5試合で計20打数7安打。8月31日のヤクルト戦、9月2日、3日の阪神戦で3試合連続マルチ安打を記録するなどバットが振れている。逆転でのCS進出に向け、ラストスパートが期待される。

中日はダヤン・ビシエドがチームトップのwRAA1.9だった。9月3日のヤクルト戦では12号ソロを含む3打数3安打1本塁打2打点で首位叩きに貢献するなど、計24打数8安打。最下位に低迷しているものの、広島、巨人まで3ゲーム差と逆転圏内だけに、シーズン終盤での大まくりを狙いたい。

9月に入って残り試合もわずかとなった。優勝争いはヤクルトが大きくリードしているが、CS争いは最後までもつれそうな状況で、各打者の調子が大きく左右しそうだ。

【関連記事】
・パ・リーグ球団別週間MVP、オリックス頓宮が大爆発 楽天・浅村、西武・森友哉は上昇ムード
・歴代の2年連続最多勝投手一覧、青柳晃洋は56年ぶり、山本由伸は史上初の快挙目前
・巨人低迷の遠因はリーダー不在?岡本和真は精神的支柱になれるか