柳田悠岐の決勝3ランでソフトバンクが首位再浮上

先週のパ・リーグは全チームが5試合を消化し、上位3チームが2勝3敗、下位3チームが3勝2敗だったため、順位の変動はなかった。ソフトバンク、西武、オリックスがゲーム差なしで並び、2.5ゲーム差で4位・楽天、さらに2.5差で5位ロッテが逆転を狙っている状況だ。

SPAIAでは9月6日から9月11日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。

wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。

パ・リーグ週間MVPインフォグラフィック


首位・ソフトバンクでは主砲が状態を上げてきている。柳田悠岐が先週の全5試合で安打を放ち、16打数6安打の打率.375、2本塁打、7打点をマーク。特に、11日のオリックスとの首位攻防戦(京セラドーム大阪)では、初回1死一二塁のチャンスで18号3ランを放ち先制。結局これが決勝点となり、チームは首位に再浮上した。

wRAAもチームトップとなる3.3を記録。勝負がかかるシーズン最終盤、球史に残る激闘を制するには頼れる主砲の活躍が不可欠だ。

オリックス勢が2週連続リーグトップ

2位の西武は先週5試合で8得点と打撃陣が苦しんだ。その中で安定した活躍を見せていたのが源田壮亮。21打数8安打の打率.381、出塁率も.409をマークし、wRAAも1.6でチームトップだった。これでシーズン打率も.277に上昇。3年ぶりのリーグ優勝へ向け、守備職人が打撃でもチームを牽引している。

ゲーム差なしの3位につけるオリックスでは、中川圭太が絶好調だ。週間で18打数7安打の打率.389、2本塁打、4打点の活躍。特に、8日の西武戦(ベルーナドーム)では、第2打席に先制の5号ソロ、第4打席にもダメ押しの6号ソロを放ち、2位・西武から貴重な白星をもぎ取った。

wRAAもリーグトップの4.5を記録。これで前週の頓宮裕真に続き2週連続でオリックス勢がトップと、終盤にきて打撃陣が上向き。リーグ連覇へ向けラストスパートに入っている。

4位の楽天では茂木栄五郎がwRAA3.4でチームトップ。3試合の出場ながら12打数6安打の打率.500と打ちまくった。8日のソフトバンク戦(PayPayドーム)では、4回の第2打席に逆転の7号2ランを放つなど、3安打猛打賞の活躍で勝利に貢献。9月は打率.429と好調のキャプテンが、チームを逆転優勝へ導く。

日本ハム近藤健介が通算1000安打&1000試合出場を達成

5位ロッテでは、井上晴哉がチームトップのwRAA4.5を記録した。7日の西武戦(ベルーナドーム)で猛打賞を記録するなど、17打数7安打の打率.412、1本塁打、3打点。昨年10月に右手を手術した影響で今季初出場が7月と出遅れたが、勝負どころで調子を上げてきた。CS進出への救世主となれるか。

最下位の日本ハムでは近藤健介がwRAA4.0でチームトップだった。10日の西武戦(ベルーナドーム)で通算1000安打を達成。第1打席でライト前ヒットを放ち、節目の記録に到達した。この日はそれだけにとどまらず、第4打席に勝ち越しのタイムリー二塁打、同点に追いつかれて迎えた延長10回の第5打席には決勝の7号ソロを放ち、自らの記録達成を祝った。さらに、翌11日の同戦で通算1000試合出場も達成している。

先週と変わらずソフトバンク、西武、オリックスの三つ巴となっている優勝争い。4位・楽天も2.5ゲーム差に迫っており、さらに混沌とする可能性も考えられる。11連戦中のホークスは12日から西武3連戦、楽天2連戦、オリックス3連戦と目下のライバルたちとの戦いが続く。目の離せない一週間となりそうだ。

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