ヤクルト塩見泰隆は打率.450

プロ野球セ・リーグは首位ヤクルトの優勝マジック「11」が再々点灯した。11日の2位・横浜戦に1−0で勝利し、7月29日に消滅して以来のカウントダウン再スタート。最短で9月18日にリーグ連覇が決まる。

SPAIAでは9月6日から11日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。

wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。

セ・リーグ週間MVPインフォグラフィック


ヤクルトは村上宗隆が先々週まで4週連続でwRAAチームトップだったが、先週は塩見泰隆が3.1でトップだった。先週5試合で計20打数9安打の打率.450、1本塁打。9日の広島戦では14号2ランを含む5打数3安打3打点で逆転勝利に貢献した。

ちなみに村上は20打数4安打2本塁打でwRAA0.5とやや調子を落としている。主砲の活躍ばかりが目立つ今シーズンだが、ここに来て山田哲人も徐々に復調しており、栄光のゴールに向けてリードオフマンとして相手をかき回す塩見の活躍は頼もしい限りだ。

DeNAは5年目の楠本泰史、阪神は佐藤輝明がチームトップ

3勝3敗だったDeNAは、東北福祉大から入団5年目の楠本泰史がチームトップのwRAA3.6だった。先週は9日、10日の阪神戦で6番ライトとして先発出場し、その他の試合の代打も含めて計10打数6安打をマーク。特に9日は4打数3安打2打点と気を吐いた。強力打線のDeNAでレギュラーを奪うのは簡単ではないが、優勝争いを経験できるのは来季以降も見据えると貴重だろう。

阪神は2勝3敗で3位をキープしているものの、4位・広島、5位・巨人と1.5ゲーム差に迫られており、クライマックスシリーズ進出へウカウカできない状況となってきた。先週は佐藤輝明がwRAA1.2でチームップ。6日のヤクルト戦では6打数3安打を記録するなど、計18打数5安打で打率.278だった。8月20日の巨人戦で18号を放って以来一発が出ていないが、CS進出に向けて佐藤のバットにかかる期待は大きい。

3勝3敗だった広島は、坂倉将吾がwRAA2.6でチームトップだった。23打数9安打の打率.391で、8試合連続安打を継続中。10日のヤクルト戦では14号3ランを放って15点大勝に貢献するなど好調だ。9月は打率.351。逆転CSへラストスパートが期待される。

阿部寿樹は自己最高打率更新なるか

5位・巨人も3勝3敗ともうひとつ波に乗れないが、3位・阪神とは1.5差でCS進出の可能性は十分にある。先週はアダム・ウォーカーが12球団2位のwRAA6.0。11日の広島戦では21号、22号のソロ2発を含む5打数3安打で勝利に貢献するなど、26打数11安打の打率.423、3本塁打をマークした。9月は打率.367と調子を上げており、助っ人がCSへ導くか。

12球団トップは中日・阿部寿樹のwRAA6.1だった。先週6試合で計17打数9安打の打率.529、1本塁打、7四球。明治大からHondaを経て入団7年目の32歳。9月は打率.375、シーズン打率も.279まで上昇しており、自己最高打率だった2019年の.291を上回る期待も出てきた。

残り試合も少なくなり、CS争いやタイトル争い、個人記録も気になる時期。各選手のラストスパートが楽しみだ。

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