ア・リーグMVPはジャッジと一騎打ちの様相

米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平がシーズン終盤戦に入り、エンジンをさらに加速させている。

今季は野球の「神様」ベーブ・ルース以来104年ぶりの「2桁勝利、2桁本塁打」を達成。投打の「二刀流」で球史に金字塔を打ち立てたが、9月17日のマリナーズ戦では1918年にベーブ・ルースが達成した「13勝、11本塁打」に並ぶ今季13勝目を挙げた。

続く9月18日のマリナーズ戦ではシーズン自己最多を更新する139安打を記録。18日現在で34本塁打を放ち、2年連続受賞を目指すア・リーグの最優秀選手(MVP)争いで、ヤンキースのアーロン・ジャッジと一騎打ちの様相を呈している。

ジャッジは9月18日のブルワーズ戦で58号、59号を連発し、ロジャー・マリス(ヤンキース)が1961年に打ち立てたア・リーグ史上最多61本塁打記録まであと2と迫っている。

極端な守備シフト禁止で大谷の安打増?

そんな「二刀流」の大谷に追い風となりそうな新ルールが来季から導入されることになった。

米大リーグ機構(MLB)は9月9日、来季から塁間に3人を置くなど極端な守備シフトの禁止を発表。これまで大谷が打席に入ると、打球方向のデータなどを換算し、一、二塁間に3人の内野手を配置する極端な「大谷シフト」が敷かれるケースがあり、センター返しや一、二塁間のヒット性の打球をアウトにされてしまうことも多かった。

もちろんシフトの逆を突いてヒットになった場合もあるが、米メディアによると、来季は一、二塁間のスペースなどが広がることで安打数がさらに増える見込みがあるという。

投球は走者なしで15秒以内の新ルール

MLBの公式サイトによると、新ルールは試合時間短縮のため、投手にも投球間に時間制限を設ける「ピッチ・クロック」が適用される。

走者なしの場合は15秒以内、走者がいる場合は20秒以内に投げることが求められ、制限時間を超えれば1ボールが増えるというものだ。具体的には捕手から返球された時点で時計が作動し、時間内に投球動作に入ることが求められる。

投手のけん制も回数が制限され、3度目に走者をアウトにしなければボークを宣告される。

メジャー全体でみれば「時短」への期待は高まる一方、大谷への影響も当然ながら想定され、来季は投球リズムの微調整が必要になりそうだ。一方で、打者としても投手との「間合い」で新たな対策が必須だろう。

新球ツーシームも導入で二刀流へ新境地

メジャー5年目の大谷は初となる投手の規定クリアが目前に迫っており、メジャー史でも例を見ない投打同時での規定到達が今季実現する見通しだ。

8月に入り、新球のツーシームも導入。150キロ台後半の動く球を新たな武器をに加え「二刀流」の新境地に挑んでいる。

新ルールでは接触プレーを防止するためのベースのサイズ拡大も加えられ、1辺を約7.6センチ大きくされる。来季も投打の「二刀流」でさらなる躍進が期待される大谷。28歳の「ショータイム」はまだまだとどまることを知らない。

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