ユーティリティー牧原大成の打棒爆発

首位のソフトバンクが5連勝で、15日に優勝へのマジック「11」を点灯させた。翌日の楽天戦にも勝利し「9」まで減らすも、17日からの2位オリックスとの3連戦でまさかの3連敗。マジックは点灯したままだが、ゲーム差なしにまで迫られている。

一方、ソフトバンクとの首位攻防戦で3連敗した西武は、意気消沈したのか先週は全敗で4位転落。優勝争いから脱落しただけでなく、3位の楽天とも2差となり、CS進出にも黄信号が灯っている。

SPAIAでは9月12日から9月19日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。

wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。

パ・リーグ週間MVPインフォグラフィック


優勝を争う西武、楽天、オリックスとの8連戦で、5勝3敗と勝ち越した首位ソフトバンク。中でも西武との首位攻防3連戦で存在感を発揮したのが、内外野4つのポジションを守るユーティリティー牧原大成だ。

12日の初戦に自身初となるシーズン100安打を記録すると、2戦目には3安打猛打賞、さらに3戦目は4打数4安打と大暴れ。週間でも32打数13安打の打率.406と打ちまくり、 wRAAもチームトップとなる3.8をマークした。

オリックス吉田正尚がダントツのwRAA7.5記録

2位のオリックスでは吉田正尚が12球団トップのwRAA7.5をマーク。これでパ・リーグでは頓宮裕真、中川圭太に続き、オリックス勢が3週連続トップとなった。

吉田は4試合で複数安打(うち2試合で猛打賞)を記録するなど、25打数12安打の打率.408で、4本塁打を放ち10打点を荒稼ぎした。特に19日ソフトバンク戦(京セラD大阪)では、初回に先制の19号ツーランを放つと、3回には中前タイムリー、1点ビハインドの9回には右前へ同点タイムリーと、全安打に打点が付く猛打でチームの勝利に貢献した。

4勝2敗1分けで3位に浮上した楽天では、浅村栄斗がwRAA4.7でチームトップだった。先週は25打数10安打の打率.400、2本塁打、5打点をマーク。19日の西武戦(ベルーナドーム)では、延長11回に決勝点となる勝ち越しの27号ソロを放ち、古巣相手に3連勝を決めた。CS進出に向けて浅村のバットにかかる期待は大きい。

7連敗で4位に転落した西武は打撃陣がここにきて絶不調だ。2度の零封負けを喫するなど、7試合で14得点。wRAAも出場4試合の愛斗が記録した1.4がトップだった。その愛斗も18、19日の楽天戦で2試合連続本塁打を記録するも、週間では3安打を放ったのみ。泣いても笑っても残り6試合、打線全体で何とか盛り返したいところだ。

清宮幸太郎が4発放ちリーグ5位の17本塁打に

5位ロッテでは荻野貴司がチームトップのwRAA3.4をマーク。出場した全6試合でヒットを放ち、うち4試合でマルチ安打を記録するなど23打数10安打の大当たりだった。ただ、18日の日本ハム戦(札幌ドーム)でスタメン出場ながら4回の守備から交代、翌日の同戦も欠場した。逆転でのCS進出へ、ベテランの力は欠かせないだけに少し心配だ。

4勝4敗だった最下位の日本ハムは、清宮幸太郎がwRAA4.9でチームトップだった。週間で4度のマルチ安打を記録するなど、28打数10安打の打率.357をマーク。さらに、13日ロッテ戦で2打席連発するなど週間で4本塁打を放ち、今季の本塁打数もリーグ5位となる17本まで伸ばした。残り8試合で20本到達なるか注目だ。

各チーム残り10試合以下となり、首位ソフトバンクにも今季初マジックが点灯した。しかし、2位オリックスがゲーム差なしにつけ、3位・楽天も2.5差とまだまだ逆転のチャンスは十分に残されている。

CS進出圏内の3位争いも3差で楽天を追う5位ロッテまで可能性が残されており、まだまだ予断を許さない。最後の1試合まで目が離せないシーズンとなりそうだ。

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