厳しい持久力勝負を制したバロッサヴァレー

バロッサヴァレーは、大阪杯、ジャパンCとGⅠ・2勝をあげたスワーヴリチャードの全妹という良血馬。管理する高野友和調教師がデビュー戦に選択したのは、神戸新聞杯当日の中京芝2000m戦。鞍上には北村友一騎手を迎えた。

スタート直後に両サイドからやや挟まれる形となり、中団からレースを進める。向正面に入り、ハナを切ったヴァモスタイテーが後続に8馬身ほどのリードをつける大逃げを打ち、隊列は縦長。前半1000mは13.2-12.1-12.7-12.4-12.0(1:02.4)というペースで通過していった。

バロッサヴァレーは1000mを通過したところからペースを上げていき、4角では2番手の外までポジションを押し上げた。直線に向いて残り200m標識手前で苦しくなったヴァモスタイテーを捉えると、1番人気に支持されたシルヴァーアーマーとの馬体を併せた一騎討ちに。

しぶとく食い下がられたが、最後は流す余裕もみせて1馬身半差で勝利。勝ちタイムは2:01.9と平凡ながら、注目すべきは11.7-11.9-11.9-11.9-12.1という後半1000mのレースラップだ。最後は12秒台に少し減速したものの、勝負どころで11秒台後半が続き、2歳馬にとっては厳しい持久力勝負の展開を勝ち切った内容は高く評価できる。

パドックでのんびり周回していた気性面や、持久力に長けているところを見せつけたレースぶりからも、中距離以上向きのタイプのように感じる。馬体もまだまだ線が細いという印象を受けただけに、じっくり成長を促しつつ、どこまで強くなっていくのか注目していきたい。

注目2歳馬、バロッサヴァレー,ⒸSPAIA

セレクトセールで2億6,400万円

今週末にデビューを予定している馬の中から取り上げたいのは、10月1日(土)の中京5R・芝1600m戦のダノンタッチダウン(栗東・安田隆行厩舎)。半兄には2020年のホープフルSを制したダノンザキッドがいるという血統で、2021年のセレクトセールでは2億6,400万円という高額で落札された。

1週前の追い切りでは栗東CWで福永祐一騎手を背に、スプリンターズSに出走予定のダイアトニックと併せて6F82.0-66.7-52.4-37.4-23.5-11.8。若干遅れはしたものの、相手を考えると動けていると言える。レースでどのような走りを見せてくれるのか楽しみだ。

ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場を飛び回りつつ、ライターとしても執筆している。

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