ソフトバンク中村晃が2戦連発

先週のパ・リーグは首位のソフトバンクが3勝1敗と勝ち越し、優勝へラストスパート。マジックを「5」まで減らした。2位のオリックスも2勝1敗と直接対決で3連勝した勢いを維持しており、0.5ゲーム差で鷹の背中を追いかけている。

一方で、3位の楽天は1勝3敗と失速し、優勝争いからほぼ脱落。7連敗後2連勝と息を吹き返しつつある4位の西武にゲーム差なしにまで迫られており、今後は3位死守へ全力を注ぐ形になるだろう。2.5差でわずかながら可能性を残す5位ロッテ含め、CS争いも最終戦まで予断を許さない状況だ。

SPAIAでは9月20日から9月25日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。

wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。

パ・リーグ週間MVPインフォグラフィック


優勝争いで半歩リードしている首位ソフトバンクでは、中村晃がwRAA2.9でチームトップだった。期間中の4試合で16打数6安打の打率.375。24、25日のロッテ戦(PayPayドーム)では2試合連続本塁打を放つなど計6打点を挙げ、チームの連勝に大きく貢献した。

これで9月は打率.347、3本塁打、12打点と、シーズン最終盤にきて絶好調。頼りになるベテランが2年ぶりの優勝へ打線を牽引している。

オリックス吉田正尚が2週連続リーグトップ、二冠王も視野

先週に続いてリーグトップのwRAA4.3をマークしたオリックス・吉田正尚は、期間中の3試合で14打数7安打の打率.500、2本塁打、9打点の大当たり。24日の楽天戦(楽天生命パーク)では、21号2ランを放つなど自己最多タイの1試合6打点をたたき出し、今季87打点でリーグトップに躍り出た。打率も.337まで上昇し、トップの日本ハム・松本剛に1分2厘差まで迫っており、二冠王も射程圏内に捉えている。

3位の楽天では、小深田大翔がwRAA2.8でチームトップだった。23日の日本ハム戦(楽天生命パーク)では本職とは異なるレフトで先発出場し、ジャンピングキャッチや好返球で進塁を阻止するなど好守を連発。25日の同戦(札幌ドーム)では5回にタイムリー三塁打、8回にもタイムリー二塁打で貴重な追加点をたたき出し、チームの連敗ストップに貢献した。CS進出へ攻守にわたる活躍でチームを鼓舞している。

期間中2戦2勝だった西武では平沼翔太がチームトップのwRAA1.0をマークした。20日の楽天戦(ベルーナドーム)で同点の5回無死から三塁打を放ち、続く金子侑司のタイムリーで決勝点のホームを踏むと、24日の日本ハム戦(札幌ドーム)では今季3度目の複数安打を記録。シーズン最終盤で、逆転CSへのジョーカー的な存在になりつつある。

山口航輝が自身初の1試合3発

5位ロッテでは山口航輝がチームトップのwRAA3.9をマーク。22日のオリックス戦(京セラD大阪)では自身初の1試合3本塁打を放ち、4安打8打点の大爆れでチームの大勝に貢献した。週末のソフトバンク3連戦では9打数無安打とまだまだ粗さは残るが、将来楽しみな和製大砲がその実力をいかんなく発揮している。

最下位の日本ハムでは、近藤健介がwRAA1.3でチームトップだった。期間中3試合に出場して9打数3安打の打率.333をマーク。23日の楽天戦(楽天生命パーク)では5打席に立ち2安打2四球と持ち前の出塁能力の高さを見せ、2得点でチームの勝利に貢献した。今季でラストイヤーとなる札幌ドームでの試合は残り3戦。ファンに勝利を届け、有終の美を飾りたい。

佳境を迎えているパ・リーグの優勝争い。現時点での最短優勝はソフトバンク、オリックスともに30日となっている。ソフトバンクが2年ぶりのペナント制覇か、オリックスの連覇か。CS争いやタイトル争い含め、最後の最後までもつれそうな状況だ。

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