ラスト600〜200mが下り坂の阪神外回り

京都の改修工事によるGⅠの代替開催も3年目。そのひとつであるマイルCS。過去2年はグランアレグリアの連覇となっているが、レースのペースに違いはあれど、残り約600mから200m区間の下り坂をうまく下り、その勢いのままラスト1Fの上り坂を走りきって勝つスタイルに変わりはなかった。

イメージとしては『SASUKE』の「そり立つ壁」で、阪神は最後の1Fに急な上り坂があるものの、安田記念などが行われる東京と比べると、上ってからゴールまでの距離が短い。また、その前までに長い下り坂があるため、助走もしやすい。GⅠ出走クラスの馬たちであればラスト1Fの急な上り坂は勢いで走りきって、すぐにゴールにたどり着く。要するに、勢いをつける“下り坂巧者”を探すのがポイントになる。

阪神の下り坂で速く走ったことのある穴馬3頭

もちろん、昨年2着のシュネルマイスター、3着のダノンザキッドは有力であるわけだが、その2頭より阪神の下り坂で速く走ったことがある馬を3頭取り上げてみたい。

1頭目はファルコニア。昨年4月、3勝クラス・1800mの難波S1着(同着)で上がり3F32.5を記録している。もちろん、春の芝が良いときの時計であることは注意したいところだが、3番手からの先行策でよく脚を回し切ったといえる内容だ。阪神マイルでも【0-1-2-0】と、対応できそうな点もプラスだ。穴候補の1頭には入れておきたい。

2頭目はジャスティンカフェ。昨年3月、3歳1勝クラス・1800mのアルメリア賞2着時に上がり3F32.5を記録している。1年半前の記録だが、その後も上がり33秒台以下をバンバン出しており、直近4戦はすべて上がりトップだ。4走前に阪神マイルの2勝クラス・小豆島特別を勝ったときの上がりは33.9だが、残り3F時点では気合を軽く入れただけ。そこからすっと上昇しての楽勝劇で、早めから追っていれば軽く時計を詰めていたはずのもの。前走毎日王冠は2着であったが、阪神のほうが持ち味が出そうで要注目だ。

ラストの3頭目はエアロロノア。昨年末12月、阪神マイル戦・リゲルS1着時に上がり3F32.6を記録している。その後稍重であった阪神マイル戦の六甲Sも勝っているが、同じく稍重であったマイラーズCは5着。芝が荒れ始めている阪神コース、重賞では一歩足りないかもしれないというのが懸念だ。ただし、その重賞も5戦して5着3回、6着1回、7着1回(安田記念)と、馬券圏内にあと一歩であるので、ヒモ候補に入れておいてもいいのではないだろうか。

<ライタープロフィール>
佐藤永記
20代を公営ギャンブラーとして過ごし、30歳から公営競技の解説配信活動を開始。競馬を始め多くの公営競技ファンに各競技の面白さや予想の楽しみを伝えている。現在はYoutubeで配信活動を続けながらライターとして公営競技の垣根を超えて各所で執筆中。

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