2022年はメジャーで14本塁打

2023年3月に開催される第5回ワールドベースボールクラシック(WBC)の日本代表にメジャーリーグで活躍する日系人プレーヤーを招集する可能性が一部で報じられた。その一人がカージナルスのラーズ・ヌートバー外野手(25)。アメリカ人の父親と日本人の母親の間に生まれた日系二世で、WBCに侍ジャパンの一員として出場する資格を満たしている。

ヌートバーは1997年9月8日にアメリカで生まれ、2018年のMLBドラフト8巡目(全体243位)でカージナルス入り。2021年にメジャーデビューし、58試合出場で109打数26安打の打率.239、5本塁打、46打点をマークした。

2022年はさらに出場機会を増やし、108試合に出場して290打数66安打の打率.228、14本塁打、40打点をマーク。身長191センチの右投げ左打ちで、メジャー通算出塁率.334、OPS.775を記録している。

山田哲人や牧秀悟に似た数値

細かく見ていこう。メジャー通算471打席で99三振を喫しており、三振を1つ喫するまでにかかる打席数を示すPA/Kは4.76。約5打席に1度は三振する計算で、2022年の日本プロ野球で規定打席に到達した打者と比較すると、セ・リーグでワースト5位のヤクルト・村上宗隆(4.78)に近い。12球団トップのDeNA・宮﨑敏郎は13.77、パ・リーグトップのオリックス・吉田正尚は12.39だからヌートバーは三振が多いと言える。

本塁打を1本打つまでにかかる打数を示すAB/HRは21.0。日本の打者と比較すると、DeNA・牧秀悟が21.2と近い。

長打率はシングルヒットも含むため、より厳密に長打力を示すために「長打率−打率」で算出するIsoPは.201。これは日本ではヤクルト・山田哲人(.213)やソフトバンク・柳田悠岐(.211)に近い。ヌートバーは中距離打者と見て間違いなさそうだ。

「出塁率−打率」で算出し、選球眼を示すIsoDは.103。日本の打者では西武・山川穂高(.109)やロッテ・中村奨吾(.097)に近い。ボールを見極める力もありそうだ。

ハイレベルな外野陣に割って入るか

映像を見る限り、パワーとスピードを兼ね備えたプルヒッターという印象で、外野の守備範囲も広い。気になるのは三振の多さと引っ張ったライト方向への本塁打が圧倒的に多いこと。過度な期待は禁物とはいえ、現役メジャーリーガーだけにアメリカやドミニカなどの投手に慣れている点は大きいだろう。

来日して日本の球団に入るなら日本の投手陣の攻め方への順応に苦労するかも知れないが、WBCなら話は別だ。大谷翔平や村上宗隆らで組む豪華クリーンアップの後ろを打つ打者として存在感を放つ可能性はある。

ただ、本職のライトには鈴木誠也が有力視されており、ポスティングシステムでのメジャー挑戦を表明したオリックス・吉田正尚や柳田悠岐、ヤクルト・塩見泰隆、阪神・近本光司、広島・秋山翔吾ら誰が選出されてもハイレベルの争いになる。ヌートバーがそこに割って入れるかは未知数で、金メダルに向けて栗山英樹監督の起用法や采配にも注目だ。

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