第1回は松坂大輔MVP、ベストナインに里崎智也とイチロー

第5回ワールドベースボールクラシック(WBC)は3月8日に開幕する。日本代表「侍ジャパン」が3大会ぶり優勝を果たすか注目されるが、選手個人の活躍も気になるところだ。

過去4回のMVPとベストナインを振り返ってみたい。日本が初代王者となった2006年の第1回大会は以下の通りだった。

【MVP】
松坂大輔(日本)

【ベストナイン】
投手:松坂大輔(日本)
投手:ヤデル・マルティ(キューバ)
投手:パク・チャンホ(韓国)
捕手:里崎智也(日本)
一塁:イ・スンヨプ(韓国)
二塁:ユリエスキ・グリエル(キューバ)
三塁:エイドリアン・ベルトレ(ドミニカ共和国)
遊撃:デレク・ジーター(アメリカ)
外野:イチロー(日本)
外野:イ・ジョンボム(韓国)
外野:ケン・グリフィーJr.(アメリカ)
指名:ヨアンディ・ガルロボ(キューバ)

MVPは松坂大輔(当時西武)だった。3月4日の1次リーグ・チャイニーズタイペイ戦に先発して4回3安打1失点で勝利投手となると、3月14日にエンゼルスタジアムで行われた2次リーグ・メキシコ戦では5回1安打無失点と完璧な投球で2勝目。3月20日にペトコパークで行われたキューバとの決勝でも先発し、4回4安打1失点で3勝目を挙げて優勝に貢献した。

ベストナインには、日本から松坂のほか里崎智也(当時ロッテ)とイチロー(当時マリナーズ)の3人が選出。韓国からもイ・スンヨプ(当時巨人)とイ・ジョンボム(元中日)の日本でプレーした2選手が選ばれている。

松坂大輔が2大会連続MVP、ベストナインに岩隈久志と青木宣親

2009年に開催された第2回WBCも日本が優勝した。MVPとベストナインは以下の通りだった。

【MVP】
松坂大輔(日本)

【ベストナイン】
投手:松坂大輔(日本)
投手:岩隈久志(日本)
投手:ポン・ジュングン(韓国)
捕手:イバン・ロドリゲス(プエルトリコ)
一塁:キム・テギュン(韓国)
二塁:ホセ・ロペス(ベネズエラ)
三塁:イ・ボムホ(韓国)
遊撃:ジミー・ロリンズ(アメリカ)
外野:青木宣親(日本)
外野:フレデリク・セペダ(キューバ)
外野:ヨエニス・セスペデス(キューバ)
指名:キム・ヒョンス(韓国)

松坂大輔が2大会連続MVPに選ばれた。3月7日に東京ドームで行われた1次リーグ韓国戦に先発し、4回4安打2失点で勝ち投手。3月15日にペトコパークで行われた2次リーグ・キューバ戦では6回5安打8奪三振無失点で2勝目を挙げた。

3月22日にドジャースタジアムで行われた準決勝アメリカ戦では4.2回5安打2失点で3勝目。韓国との決勝では登板はなかったが、無傷の3連勝で日本の連覇に大きく貢献した。

ベストナインには岩隈久志(当時楽天)と青木宣親(当時ヤクルト)が選出。後のメジャーリーグ挑戦につながる足掛かりとなった。

ドミニカのカノMVP、ベストナインに前田健太と井端弘和

2013年に行われた第3回WBCはドミニカ共和国が優勝。MVPとベストナインは以下の通りだった。

【MVP】
ロビンソン・カノ(ドミニカ共和国)

【ベストナイン】
投手:フェルナンド・ロドニー(ドミニカ共和国)
投手:ネルソン・フィゲロア(プエルトリコ)
投手:前田健太(日本)
捕手:ヤディアー・モリーナ(プエルトリコ)
一塁:エドウィン・エンカーナシオン(ドミニカ共和国)
二塁:ロビンソン・カノ(ドミニカ共和国)
三塁:デビッド・ライト(アメリカ)
遊撃:ホセ・レイエス(ドミニカ共和国)
外野:ネルソン・クルーズ(ドミニカ共和国)
外野:アンヘル・パガン(プエルトリコ)
外野:マイケル・ソーンダース(カナダ)
指名:井端弘和(日本)

2022年終了時点でメジャー通算2639安打、335本塁打をマークしているロビンソン・カノは、ヤンキース時代の2013年にドミニカ代表として出場し、32打数15安打の打率.469、2本塁打の大活躍でMVPに選ばれた。

山本浩二監督に率いられた日本は準決勝でプエルトリコに敗退。ベストナインには前田健太(当時広島)と井端弘和(当時中日)が選出された。

アメリカのストローマンMVP、ベストナインに千賀滉大

2017年の第4回WBCはアメリカが初優勝。MVPとベストナインは以下の通りだった。

【MVP】
マーカス・ストローマン(アメリカ)

【ベストナイン】
投手:マーカス・ストローマン(アメリカ)
投手:千賀滉大(日本)
投手:ジョシュ・ゼイド(イスラエル)
捕手:ヤディアー・モリーナ(プエルトリコ)
一塁:エリック・ホズマー(アメリカ)
二塁:ハビアー・バエズ(プエルトリコ)
三塁:カルロス・コレア(プエルトリコ)
遊撃:フランシスコ・リンドーア(プエルトリコ)
外野:クリスチャン・イエリッチ(アメリカ)
外野:ウラディミール・バレンティン(オランダ)
外野:グレゴリー・ポランコ(ドミニカ共和国)
指名:カルロス・ベルトラン(プエルトリコ)

マーカス・ストローマンはブルージェイズ時代の2017年にアメリカ代表として出場し、決勝のプエルトリコ戦で6回まで無安打無失点の快投を見せるなど3試合で防御率2.47をマークしてMVPに選出された。

小久保裕紀監督が率いた日本は準決勝でアメリカに1−2で敗戦。ベストナインには4試合11イニングを投げて16奪三振、防御率0.82をマークした千賀滉大(当時ソフトバンク)が選ばれている。

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