8年目右腕が自身初の大役

中日の柳裕也投手(29)が2024年の開幕投手を務めることが決まった。8年目右腕が3月29日のヤクルト戦(神宮)で自身初の大役を担う。

柳は昨季24試合に先発し、4勝11敗、リーグ6位の防御率2.44をマーク。打線の援護に恵まれず勝ち星こそ伸びなかったが、3年連続で規定投球回をクリアするなど、安定した投球を見せていた。

今年も2月のキャンプから順調に調整を進め、オープン戦では4試合に登板して防御率1.59。開幕前、最後のマウンドとなった22日のロッテ戦(バンテリンドーム)でも5回3安打1失点と好投し、最終調整を終えた。

大野雄大、小笠原慎之介らが開幕投手を務めてきたこともあり、柳裕也は自身初めて開幕戦のマウンドに上がることになる。では、これまでの球団史ではどのような投手たちが開幕投手を務めてきたのだろうか。改めて振り返ってみたい。

中日の歴代開幕投手一覧

2リーグ分立以降となる1950年から歴代の開幕投手は以下の通りとなっている。

1950年 清水秀雄
1951年 近藤貞雄
1952年 大島信雄
1953年 杉下茂
1954年 石川克彦
1955年 石川克彦
1956年 杉下茂
1957年 伊奈努
1958年 中山俊丈
1959年 伊奈努
1960年 伊奈努
1961年 坂東英二
1962年 柿本実
1963年 河村保彦
1964年 河村保彦
1965年 柿本実
1966年 山中巽
1967年 小川健太郎
1968年 小川健太郎
1969年 小川健太郎
1970年 小川健太郎
1971年 伊藤久敏
1972年 水谷寿伸
1973年 稲葉光雄
1974年 星野仙一
1975年 松本幸行
1976年 星野仙一
1977年 松本幸行
1978年 星野仙一
1979年 星野仙一
1980年 藤沢公也
1981年 三沢淳
1982年 小松辰雄
1983年 小松辰雄
1984年 鈴木孝政
1985年 小松辰雄
1986年 郭源治
1987年 杉本正
1988年 小松辰雄
1989年 小野和幸
1990年 西本聖
1991年 小松辰雄
1992年 郭源治
1993年 今中慎二
1994年 今中慎二
1995年 今中慎二
1996年 今中慎二
1997年 山本昌
1998年 山本昌
1999年 川上憲伸
2000年 野口茂樹
2001年 山本昌
2002年 山本昌
2003年 川上憲伸
2004年 川崎憲次郎
2005年 川上憲伸
2006年 川上憲伸
2007年 川上憲伸
2008年 川上憲伸
2009年 浅尾拓也
2010年 吉見一起
2011年 ネルソン
2012年 吉見一起
2013年 吉見一起
2014年 川上憲伸
2015年 山井大介
2016年 大野雄大
2017年 大野雄大
2018年 小笠原慎之介
2019年 笠原祥太郎
2020年 大野雄大
2021年 福谷浩司
2022年 大野雄大
2023年 小笠原慎之介
2024年 柳裕也

球団最多は川上憲伸の7度

球団で最も多く開幕投手を託されたのは、川上憲伸で7度。2年目の1999年に初の開幕投手に選ばれると、2005年から4年連続で大役を担った。連続記録でもこの4年連続が最長で、川上のほかに小川健太郎(1967〜70年)と今中慎二(1993〜96年)が記録している。

球団歴代最多の通算219勝を記録した山本昌は1997、1998、2001、2002年の4度、「闘将」星野仙一も同じく4度(1974、76、78、79年)。球団初のリーグ優勝、日本一に貢献し、歴代2位の211勝をマークした杉下茂は、意外にも2度のみ(1953、56年)だった。現役では大野雄大の4度(2016、17、20、22年)が最多となっている。

球団史上初の2年連続最下位に沈み、立浪和義監督にとっては結果を求められる3年目がいよいよ幕を開ける。自身初の開幕投手を託された柳は、そのスタートを白星で飾ることができるか。

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