昨年も炸裂したデータ

今年の天皇賞(春)は連覇を狙うタイトルホルダーが日経賞圧勝から参戦。もう一つの前哨戦・阪神大賞典からは1〜7着馬が揃って出走し、長距離界の現王者に挑戦状を叩きつける構図となった。ローテーションに見られる特徴を分析していこう。

天皇賞(春)過去10年の優勝馬ローテーション,ⒸSPAIA



過去10年では日経賞組が4勝、阪神大賞典組が2勝。複勝率では前者が17.3%、後者が17.5%で全くの互角。また、2勝を挙げる大阪杯からのローテは近年すっかり使われなくなり、フィエールマンが間隔を空けた独特の臨戦過程で連覇するなど、ぱっと見では傾向が掴みにくい。

そこで注目したのは、勝ち馬10頭のうち7頭が前年の有馬記念に出走していたこと。有馬記念1着馬こそ【0-0-1-2】で微妙だが、同2〜5着馬は【6-3-1-4】複勝率71.4%と信頼度抜群。昨年もこれを満たすタイトルホルダー、ディープボンドのワンツー決着で、見事にこのデータが炸裂した格好だった。

今年の該当馬はボルドグフーシュただ1頭。ぜひとも強気に狙ってみたい。ちなみに前年有馬記念の6着以下馬は【1-2-1-20】複勝率16.7%なので、この観点だとタイトルホルダー、ジャスティンパレス、ディープボンド、ブレークアップはいまひとつだ。

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