開幕から無傷6連勝中の大竹耕太郎

日本ハム・伊藤大海と阪神・大竹耕太郎のインフォグラフィック


開幕から無傷の6連勝中の阪神・大竹耕太郎が10日の日本ハム戦(エスコンF)に先発する。今季ここまで8試合に登板して防御率0.78、与四球率0.53と抜群の制球力を発揮し、好投を続けている。

5月は月間で4試合に先発して3勝(リーグ1位タイ)、防御率0.33(リーグ1位)、登板した全試合でQS(6回以上自責点3以下)を記録。プロ6年目にして初の月間MVPにも輝いた。

前回登板した3日のロッテ戦(甲子園)では、6.1回104球を投げて8安打7奪三振2失点。3点リードの七回に代打の大下誠一郎に2ランを許し、1点差に迫られて降板と、悔しさの残る登板となった。そこから中6日で初のエスコンFのマウンドに上がる。

チームは昨日の敗戦で、交流戦に入って4勝5敗1分けの借金1と、一時の勢いはなくなりつつある。交流戦中のチーム打率が12球団中10位の.214と打線が湿りがちな中、月間MVP左腕の無敗継続なるか注目だ。

5戦連続7回投げ切っている伊藤大海

一方、日本ハムの先発は伊藤大海。今季はここまで9試合に先発して2勝4敗、防御率3.49、QSは5度記録している。前回登板した3日の巨人戦(東京ドーム)では、7回104球を投げて7安打5奪三振1失点の力投を見せた。

これで5月2日の西武戦から5試合連続で7回を投げ切っており、うち4試合でHQS(7回以上自責点2以下)を達成。4月は0勝3敗、防御率5.82と苦しんだが、5月以降は本来の投球を取り戻している。

阪神とはプロ3年目で初対戦。今季は右打者を被打率.198に抑えている一方、左打者には同.293と苦戦している。阪神打線にはトップバッターの近本光司以下、中野拓夢、佐藤輝明、木浪聖也ら左打ちの主力打者が多いだけに、彼らをいかに打ち取るかが好投のカギを握りそうだ。

昨日は先発の鈴木健矢の好投で連敗を3で止めた。セ・リーグ首位を走る阪神相手に連勝でカード勝ち越しを決めることができるか。復調した右腕の快投が期待される。

その他の試合の予告先発は以下の通り。

【交流戦】
楽天・早川隆久−中日・松葉貴大(楽天モバイル)
西武・髙橋光成−ヤクルト・石川雅規(ベルーナドーム)
ロッテ・本前郁也−広島・森下暢仁(ZOZOマリン)
オリックス・山﨑福也−DeNA・R.ガゼルマン(京セラD大阪)
ソフトバンク・石川柊太−巨人・今村信貴(PayPayドーム)

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