今後のダート短距離を占う重要な一戦

2023年9月20日(水)に浦和競馬場でテレ玉杯オーバルスプリント(JpnⅢ・ダート1400m)が実施される。2月のフェブラリーステークスで4着だったドライスタウトを筆頭に、重賞5勝の実績を誇るテイエムサウスダンとラプタス、昨年のクラスターカップの勝ち馬オーロラテソーロ、地方勢は今年のさきたま杯でクビ差の2着と好走したスマイルウィなどJRAと地方から実績馬が集結した。秋の古馬短距離路線を占う意味でも重要な戦いが繰り広げられる。今回も過去10年の傾向から勝ち馬を導き出す。

過去10年のテレ玉杯オーバルスプリント,ⒸSPAIA

人気別成績,ⒸSPAIA


過去10年の人気別成績では、1番人気が【1-2-3-4】で、昨年は2010年以来に1番人気が勝利した。2番人気は【3-2-2-3】と勝率、連対率、複勝率全てでトップ。3番人気が【2-2-2-4】。6番人気以下【0-0-3-62】より、連対馬20頭は全て5番人気以内だった。

所属別成績,ⒸSPAIA


所属はJRAが14連対(栗東11、美浦3)とリード。地元の浦和が2勝を含む3連対。ほかに大井が2連対、川崎が1連対だった。

年齢別成績,ⒸSPAIA


年齢は6歳馬が3勝を含む5連対で最多。4歳と7歳が各4連対で、2年連続で4歳馬が勝利している。以下は3歳、5歳、8歳が各2連対で続き、9歳が1連対。牝馬は【0-2-1-10】と2012年のアースサウンド以来、勝利がない。

実績面は連対馬20頭中12頭にダートグレードで連対歴。残る8頭中5頭に南関東重賞もしくはJRAのダートオープン特別で勝利実績があった。連対馬20頭中9頭が前走で1着。残る11頭のうち6頭が2走前で1着だった。前走1400m組が5連勝中。クラスターカップ組は【1-3-3-4】。連対馬の脚質は【逃げ5先行10差し5追込0】と、小回りコースらしく先行馬の活躍が目立つ。

テレ玉杯オーバルスプリントデータ,ⒸSPAIA


舞台適性が高いドライスタウトが有力

◎ドライスタウト
栗東所属の4歳馬で、2歳時に全日本2歳優駿を制した逸材。前走のかきつばた記念は58.5キロを背負いながらレコード決着のハナ差2着と接戦を演じ、JpnⅠ勝ち馬の実力を示した。ダートグレードでの連対歴があるのは好走データに合致。小回り向きの先行力があり、ダート1400mは【2-1-0-0】と相性がいい。大型馬だが、休み明けを苦にしないタイプで別定54キロも有利に働きそう。好位で流れに乗れば久々の重賞Vに手が届く。

◯スマイルウィ
船橋所属の6歳馬。6歳馬は過去10年で3勝をマークしていることから、データ的には追い風。競走除外を挟んで10戦連続で連対中と抜群の安定感を見せている。5月のさきたま杯で2着に踏ん張り、ダートグレードでも通用する力を見せた。休み明けの前走は南関東重賞を2馬身半差で完勝。ひと叩きされた上積みは大きく、別定54キロで出られるのは大きな魅力だ。浦和コース向きの先行力は2走前に証明済みで、今度こそダートグレードのタイトルをつかみたい。

▲オーロラテソーロ
美浦所属の6歳馬。この距離はオープンクラスで未勝利だが、自在に立ち回れる強みがあり、昨年末の兵庫ゴールドトロフィーで0秒4差の4着と小回りにも対応している。前走クラスターカップ組は【1-3-3-4】複勝率63.6%と高い。展開次第で上位に入りそうだ。

ほか、ラプタスは1400mの重賞を5勝しており、実績豊富。ただ、意外にも東日本遠征では【0-0-0-5】と結果を残せていない。スタートに課題を残すが、スムーズに立ち回れば昨年末の兵庫ゴールドトロフィーを勝ったように、ここでも勝ち負けする能力は十分にある。テイエムサウスダンは近況が案外だが、一昨年にこのレースを制しているようにコース適性は高い。内田博幸騎手を配して最後まで集中して走れば怖い存在だ。

《ライタープロフィール》
菊池 敬太
サンケイスポーツで南関東競馬を中心に予想とコラムを掲載。近況のレース内容や傾向、データのほか、現場取材などで集めた情報をもとに高配当を狙っている。

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