中村剛也が唯一の1000打点超え

2023年はリーグワーストの435得点と前年からの課題であった得点力不足を解消できず、5位に沈んだ西武。前年に41本塁打、90打点で2冠に輝いた不動の4番・山川穂高が自身の不祥事により、わずか17試合の出場にとどまったことが、貧打に拍車をかけた。

ただ、主砲不在の中、40歳を迎えた中村剛也が打線の柱として存在感を放っていた。脇腹の張りによる離脱がありながら88試合に出場、うち46試合で4番に座ると、チーム3位の40打点をマーク。6月23日の楽天戦では3打点を挙げ、川上哲治氏(巨人)を抜いてNPB史上14位となる通算1321打点を記録した。

シーズン終了までに現役最多となる1342打点まで伸ばした「おかわり君」。これは球団史上でもトップの数字で、現在進行形で球団記録を更新中だ。過去4度の打点王に輝いたクラッチヒッターぶりは、不惑を超えてもまだまだ健在といえる。

通算本塁打の球団記録も更新中である中村剛也。では、この“レオの生けるレジェンド”に続く打点を記録しているのは誰なのだろうか。前身の西鉄、太平洋クラブ、クラウンライター時代も含めたトップ10のランキングは以下の通りとなっている。

西武の通算打点ランキング


2位はライオンズ黄金期の4番・清原和博だ。PL学園高時代に桑田真澄(元巨人)とのKKコンビで5季連続甲子園出場を果たし、1985年ドラフト1位で西武へ入団。1年目から高卒新人歴代最高の打率.304、新人最多タイとなる31本塁打、78打点をマークし、新人王を獲得した。

その後も球団最多となる1121試合で4番を務め、在籍11年間で915打点をマーク。その間、8度のリーグ優勝、6度の日本一を果たし、西武黄金時代を支えた。1996年のオフにFA宣言し、憧れていた巨人へと移籍。通算ではNPB歴代6位となる1530打点を記録している。

栗山巧、清原超えまであと「14」

3位には現役の栗山巧がランクイン。中村とは同い年、2001年ドラフト同期入団で、18歳の時から切磋琢磨し、22年間ともに西武を支え続けてきた。3年目にプロ初安打を記録すると、2008年には最多安打のタイトルを獲得し、日本一に貢献。2010、2011年にはフルイニング出場、2012年から5年間キャプテンを務めるなど中心選手として活躍した。

2021年には通算2000試合出場、そして生え抜き初の2000本安打も達成。今季も熟練の打撃技術で19打点をマークし、通算打点を902まで伸ばした。歴代2位の清原の915打点まであと「13」としており、2024年中にも清原超えの可能性がある。

4位は858打点の秋山幸二。清原とともに黄金期を支えた走攻守3拍子揃った名センター。4年目の1985年から6年連続で90打点以上をマークし、1987年には43本塁打で本塁打王、1989年には史上5人目のトリプルスリーを達成した。

1990年には35本塁打、51盗塁を記録し、史上初の本塁打王経験者による盗塁王にも輝いた。1993年オフにダイエーとの3対3の大型トレードが成立し、ダイエーへ移籍。2002年までプレーし、通算では歴代16位となる1312打点を記録した。

5位は石毛宏典で835打点。プリンスホテルから1980年ドラフト1位で西武に入団すると、1年目に打率.311、21本塁打、55打点で新人王と遊撃手のベストナインを獲得した。1986年には自己最多の86打点を記録するなど、チームリーダーとして西武黄金時代を支え、1994年オフにFA権を行使してダイエーへと移籍。1996年限りで現役を引退した。

6位は811打点で伊東勤。1981年ドラフト1位で入団し、3年目に正捕手の座を勝ち取ると、1980〜90年代の西武黄金期を扇の要として支えた。22年間の現役生活で、ベストナイン10度、ゴールデン・グラブ賞を11度受賞し、リーグ優勝14回、日本一8回を成し遂げた。

現役戦士がもう一人

7位は中西太の785打点。高松一高から1952年に西鉄へ入団すると、1953年に打率.314、36本塁打、36盗塁を記録し、史上最年少でトリプルスリーを達成。さらに、86打点をマークし、本塁打と打点の2冠にも輝いた。その後も三冠王に迫る活躍を何度も見せ、本塁打王5回、首位打者2回、打点王3回獲得。西鉄黄金期を支え、1969年限りで現役を引退した。

8位は738打点で中島裕之(現・宏之)。2000年に伊丹北高からドラフト5位で入団すると、4年目に正遊撃手となり、90打点をマークした。2008年に最高出塁率(.410)、翌年には最多安打(173)と最高出塁率(.398)を獲得し、中心選手へと成長。2011年にはNPB史上2人目、パ・リーグでは唯一の、遊撃手としてのシーズン100打点を達成した。

2012年オフに海外FA権を行使して、MLBアスレチックスへ移籍。2015年にオリックスでNPB復帰を果たし、18年オフに巨人へと移籍した。2022年には球団最年長での満塁本塁打、サヨナラ打を放つなど勝負強さは健在。だが、今季は出番が減少し、8試合出場にとどまり、オフに戦力外通告を受けた。

9位はアレックス・カブレラで686打点。通算本塁打でも273で球団4位につける怪力助っ人は、2001年に来日すると、1年目から124打点をマークするなど3年連続で100打点以上を記録した。2006年には100打点で打点王も獲得。規格外の飛距離を誇る本塁打だけでなく、4番として勝利に貢献する打撃でも魅せていた。

10位は665打点の豊田泰光。1953年に水戸商高から西鉄に入団すると、高卒1年目ながら正遊撃手として打率.281、27本塁打、59打点をマークし、新人王を獲得した。1956年には首位打者を獲得,、1960年にはキャリアハイの87打点を記録するなど、西鉄黄金時代の主力選手の1人として活躍。1963年に国鉄へと移籍した。

ランクインした3人の現役選手たちは今後どこまで数字を伸ばすことができるか。巨人を戦力外となった中島は通算2000安打、1000打点も目前に迫っている。また、中村はNPB歴代トップ10入りも狙える位置にいる(山本浩二の1475打点)。さらにその先の清原超え(1530打点)もあるのか注目だ。

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