R.ムーア騎手から乗り替わり、本田正重騎手が勝利へ導く

浦和競馬場を舞台に行われた浦和記念(JpnⅡ・ダート2000m)は5番人気のディクテオンが勝利。母は現役時代にJBCレディスクラシックを制するなど重賞6勝をあげたメーデイアという良血が重賞初制覇を飾った。

当初はR.ムーア騎手が騎乗予定だったが、先週末に落馬負傷した影響で乗り替わりとなり、急遽、南関東所属の本田正重騎手が騎乗。過去のレース映像もチェックしたうえで「前半は急がせない方が最後の脚を使うと先生もおっしゃっていたので、自信を持って乗りました」と振り返ったようにスタート後、行き脚がつかず最後方追走となっても動じることはなかった。

1周目のスタンド前に入るとペースは落ち着き、600〜1400mまでは13.0-13.5-13.2-13.1で推移。レース中盤を過ぎたあたりで本田騎手はゴーサインを出してポジションを押し上げた。2周目の3角に差しかかるところで一気に11.7までペースが上がるも、先頭まで捲り切り、そのまま後続に2馬身半差をつけてゴール。馬への信頼と浦和コースでの豊富な経験を生かした見事な騎乗だった。

JRAのレースでは広い東京コースを得意としていたが、今回は小回りで力のいる地方のダートにも対応して結果を残せたことから、今後に向けても収穫のあるレースだった。展開に左右されるタイプではあるが、引き続き2000m以上の舞台で活躍を期待したい。

2023年浦和記念ディクテオンの口取り,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)


今回も自分の形に持ち込んで2着

2着のミトノオーも武豊騎手が騎乗予定となっていたが、負傷からの回復が思わしくなく騎乗を取りやめたことで松山弘平騎手が騎乗。2走前のジャパンダートダービーの1000m通過1:00.2(11.9-11.1-11.9-12.8-12.5)とスピードを生かした逃げから一転、今回は後続を引きつけた逃げで3着以下に2馬身差をつけて最後まで粘った。着実に力をつけているとともに、自分の形に持ち込めばしぶといことを改めて証明した。

1番人気と支持を集めたテンカハルは3着。道中後方3、4番手を追走。ディクテオンが捲っていったところで付いていけず、小回りコースの適性に差があった。船橋競馬場で行われた日本テレビ盃では2着だったように地力はあるだけに、広いコースで見直したい。

地方馬最先着は4着のヒーローコール。春は羽田盃と東京ダービーでともにミックファイアの2着も、2走前の黒潮盃で1着、前走の戸塚記念は後続に1.3秒差をつけて勝利した。連勝で挑んだ今回、3番手追走から最後の直線ではテンカハルからさらに2馬身離されたが、JRAの古馬勢相手でも自身の力は発揮できたと言っていいだろう。

ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場を飛び回りつつ、ライターとしても執筆している。

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