近藤健介がダントツの昇給額

いよいよキャンプインを迎える2024年のプロ野球。このオフは3年連続投手4冠を達成した山本由伸ら4選手がメジャーへの移籍を決め、FA移籍やそれに伴う人的補償の問題など、話題に事欠かないストーブリーグとなった。

契約更改では、楽天・田中将大と辰己涼介、ロッテ・佐々木朗希の3人が越年となり、佐々木がキャンプイン目前の1月26日に12球団の大トリで今季の契約を更改した。その契約更改で特に注目が集まるのは、やはりその金額。誰が大幅アップを勝ち取ったのかは気になるところだろう。

このオフの契約更改でアップ額が1億円以上だった選手は以下の通りとなっている。【】内の金額は2024年の推定年俸。

3億500万円△、近藤健介(ソフトバンク)【5億5000万円】
1億9000万円△、森友哉(オリックス)【4億円】
1億6500万円△、加藤貴之(日本ハム)【3億円】
1億5000万円△、近本光司(阪神)【3億2000万円】
1億5000万円△、大山悠輔(阪神)【2億8000万円】
1億5000万円△、岡本和真(巨人)【4億2000万円】
1億1000万円△、牧秀悟(DeNA)【2億3000万円】

最も昇給額が大きかったのは、ソフトバンク・近藤健介で3億500万円。昨オフに海外FA権を行使して日本ハムから入団し、出来高を含め7年総額50億円超えの大型契約を結んでいた。FA移籍1年目は前年の年俸を超えてはいけない決まりがあるため、2年目を迎える今季の大幅アップにつながっている。

次点が1億9000万円増のオリックス・森友哉。こちらも昨オフに西武からFAで入団し、4年総額18億円以上の大型契約を結んでいた。昨オフにFA移籍した選手が昇給額トップ2を占める形となった。

3番目となったのは日本ハムの加藤貴之で1億6500万円。昨季取得した国内FA権を行使せず、日本ハムに残留した左腕は、4年総額12億円の大型契約を結んだ。加藤は移籍こそしなかったが、FA権を持っていたことが大幅昇給につながったと言えるだろう。

続いて1億5000万円増で阪神・近本光司と大山悠輔、巨人・岡本和真の3人が並ぶ。近本と大山は主軸として38年ぶりの日本一に大きく貢献。岡本は41本塁打を放ち、自身初の40本超えを記録し、3度目の本塁打王に。さらに、王貞治、松井秀喜に次ぐ球団3人目の6年連続30本塁打も達成し、大幅増を勝ち取った。

DeNAの牧秀悟も1億円超となる1億1000万円アップ。昨季は打率.293、29本塁打、103打点、164安打をマークし、打点王と最多安打のタイトルを獲得。チームの4番として文句なしの成績で大幅昇給となった。

田中将大が2年連続の大減俸

ただ、景気のいい話ばかりではない。結果を残せなければ厳しい現実が待っているのがプロの世界。高給取りの選手で大減俸となった選手もいた。このオフのダウン額が1億円以上となった選手は以下の通り。

2億1500万円▼、田中将大(楽天)【2億6000万円】
2億円▼、青木宣親(ヤクルト)【1億4000万円】
1億7000万円▼、丸佳浩(巨人)【2億8000万円】
1億円▼、菅野智之(巨人)【4億円】

田中将大は昨オフの4億2500万円に続き、2億1500万円で2年連続の大幅ダウンとなった。2020年オフに国内史上最高年俸の9億円で楽天に復帰したが、3年間で計20勝32敗にとどまっており、昨オフと合わせて計6億4000万円の大幅減俸となった。

ヤクルトの青木宣親は昨季の3億4000万円から減額制限(年俸1億円以上の選手は40%)を超える2億円ダウン、巨人の丸佳浩は4億5000万から1億7000万円ダウンと、ベテラン外野手2人が大幅減となった。

さらに、巨人・菅野智之が1億円ダウンで続く。昨季、右肘痛で開幕直前に離脱するなど4勝8敗、防御率3.36の成績に終わった右腕は、これで3年連続1億円以上の大幅減俸となった。

過去に大きな実績を残して破格の年俸を手にしていたが故に、成績が下がれば大幅ダウンは避けられない。今回大幅減俸となった選手も球界を代表する選手たちばかりだ。どんな偉大な選手であっても年齢による衰え、成績低下を免れることはできない。大幅減俸は、ある意味プロ野球選手にとって、長く現役生活を続ける上での勲章と言ってもよいのかもしれない。

※金額はいずれも推定

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