混戦模様

今週日曜は東京競馬場でGⅠ・フェブラリーSが行われる。5戦3勝でキャリア連対率100%のオメガギネス、東京大賞典2着のウィルソンテソーロ、昨年の2着馬レッドルゼル、チャンピオンズC、東京大賞典でともに3着だったドゥラエレーデ、芝中距離重賞勝ち馬ガイアフォース、カラテ、地方からもイグナイター、スピーディキック、ミックファイアの3頭がエントリーしてきた。

昨年春秋ダートGⅠを制したレモンポップやドバイWC勝ち馬ウシュバテソーロ、BCクラシック2着馬デルマソトガケなどがサウジCに挑戦するため不在。さらに根岸Sと東海Sの勝ち馬も回避と、かなりの混戦模様を呈している。難解なレースとなりそうだが、過去10年のデータからヒントを探っていきたい。

先行馬でも上がりは必須

フェブラリーS、脚質別成績,ⒸSPAIA


<フェブラリーS・脚質別成績>
逃げ【1-1-0-8】勝率10.0%/連対率20.0%/複勝率20.0%
先行【6-1-2-31】勝率15.0%/連対率17.5%/複勝率22.5%
差し【2-6-4-45】勝率3.5%/連対率14.0%/複勝率21.1%
追込【1-2-4-44】勝率2.0%/連対率5.9%/複勝率13.7%

先行馬が6勝をあげており、一見するとダート戦らしい前残りの傾向。ところが、先行しても上がり3Fが6位以下だと【0-0-1-31】とほぼ着外に消えていることは見逃せない。上位に入るためには、芝スタートの部分でダッシュを決め、ポジションを取りに行った上でそれなりの決め脚も必要となる。また2番人気以内で先行した馬が【5-0-0-4】、残る1勝は14年に16番人気で勝ったコパノリッキー。人気サイドの先行馬を素直に信頼し、ヒモ荒れを狙っていくのが良いだろう。

差し追込勢の場合は、前走も同様の差し追込策から連対していれば【2-4-2-16】複勝率33.3%とある程度の好走率はある。対照的に、6着以下に敗れていると【1-1-1-25】で複勝率10.7%、その前走が根岸Sなら【0-0-0-14】と全滅だ。アルファマム、タガノビューティーは割引が必要だ。

GⅠ獲りに絶好機到来

◎ウィルソンテソーロ
チャンピオンズCはスタートに失敗していつもと異なる後方からの競馬を強いられながら、上がり3F最速36秒6の脚で追い込みレモンポップの2着。東京大賞典は自然にハナを取り、最後はウシュバテソーロの末脚に屈したがしぶとく2着に残った。戦ってきた相手はダートの一線級ばかりで、その多くがサウジアラビアに行った今回がGⅠ獲得の絶好機。惜敗続きに終止符を打ってほしい。

◯オメガギネス
前々走のグリーンチャンネルC(東京ダ1600m)は1分34秒3の好タイムをマークし、2着馬に3馬身半差をつける快勝。東海Sはウィリアムバローズに逃げ切られたものの0秒2差の2着だった。重賞はまだ勝ち切れていないが、上がり3Fは前々走まですべて1位であり、スピードの高さが重要な東京コースは向いている。テン乗りとなるルメール騎手は20、21年に本レースを制しており、また過去5年の東京ダ1600mで全騎手中最も多く勝利をあげている(63勝)。初重賞がGⅠでも驚けない。

▲キングズソード
JBCクラシックは3番手につけ、直線残り1Fで抜け出すとそのままリードを広げ、4馬身差で快勝した。前走は5着に終わったが、上がり3Fはウシュバテソーロに次ぐ2位で、展開が向かなかった。こちらも東京ダート替わりは歓迎だろう。ただし近走は右回りばかりを使われていて、左回りは過去2度走ってどちらも着外。本格化前のこととはいえ、気になるポイントである。

△ドゥラエレーデ
UAEダービー以来のダートとなったチャンピオンズCは9番人気ながら持ち前の先行力を生かして3着、東京大賞典でも3着に入った。今回もムルザバエフ騎手が騎乗するのは心強い。上がりの速いタイプではないが、好位で粘りこめれば展開次第で馬券圏内があってもよい。

以下、イグナイターとミックファイアまで印を回す。馬券は◎軸、○以下を相手に塗る馬連ながしで勝負する。

▽フェブラリーS予想▽
◎ウィルソンテソーロ
◯オメガギネス
▲キングズソード
△ドゥラエレーデ
×イグナイター
×ミックファイア

《ライタープロフィール》
東大ホースメンクラブ
約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。


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