プロ20年目・41歳にして成績を向上させた福留

2018年にプロ20年目、阪神加入6年目のシーズンを終えた福留孝介。打率.280・14本塁打・72打点の好成績を残し、打点はチームトップだ。2013年の日本球界復帰後、膝の故障の影響もあり阪神加入から2年は不本意な結果に終わったが、3年目に20本塁打を放って復活。そこから現在まで頼れる中軸打者としての活躍を続けている。

2017年度に比べ昨年は本塁打こそ4本減ったものの、打率は.263から.280、出塁率と長打率を足した打撃の総合指標OPSは.817から.843に上昇。セ・リーグ野手最年長41歳という年齢を考えれば、驚異的な成績向上といえるだろう。

選手寿命が伸びた近年は40歳オーバーの選手が珍しくなくなった。しかし、40歳を超えて成績を向上させる選手はほとんどいない。特に打者は長打力に関して30代後半から急に衰えがやってくる傾向にある。金本知憲前監督の現役時代も、40歳を迎えるまでの水準が高かったため十分戦力になったが、41歳以降は徐々に成績が下がっていった。

前田智徳や小笠原道大、立浪和義など、名打者でも晩年は得点圏で代打として登場し、単打で走者を返す役割に専念していくケースが多い。そんな中、福留は未だに成績を維持し、スタメンで長打を打ち続けている。

達成が期待されるNPB記録……歴代11人のNPB「トリプル1000」

40歳を超えても衰え知らず、まだまだ成績を伸ばしている福留。今後達成が期待される記録に注目してみたい。

昨年4月に日米通算300本塁打、7月にはNPB史上57人目の3000塁打を達成した福留。シーズン終了時点でNPB通算7228打席に立ち、主な部門の成績は打率.293・出塁率.385・長打率.501・1808安打・270本塁打・998打点・981得点・922四球。打点・得点・四球で「1000」の大台が見えてきた。

NPB史上、1000打点は45人、1000得点は41人、人数が一段少ないのが四球で15人だ。いずれも2000安打より達成者は少ないが、打点・得点・四球の「トリプル1000」は王貞治、落合博満、金本知憲など歴代11人しかいない。クラッチヒッターとしての能力と、抜群の選球眼を兼ね備えた福留らしい記録が控えている。

日米通算成績では500二塁打、4000塁打に期待

「トリプル1000」を達成となれば、福留の場合5年間のメジャー時代があったうえでの記録だから、余計にそのすごさを認識させられる。では日米通算記録では何があるかというと、500二塁打があと11本に迫っている。NPB単独では誰も届いておらず、日米通算でイチロー、松井稼頭央の2人だけが達成した偉業だ。

もうひとつ注目したいのが4000塁打。塁打は、ヒットによりベースを踏んだ数を表す成績。単打(1)、二塁打(2)、三塁打(3)、本塁打(4)が記録される。NPBで4000塁打を達成している選手は王をはじめ13名。日米通算ではイチロー、松井秀喜、松井稼頭央の3名。計16名しか届いていない、長期にわたって活躍した好打者の証である。

福留は残り145塁打。昨年は188塁打を記録しており、今季中の4000塁打到達は射程圏内だ。スタメンでの活躍を継続し、数々の記録に名を刻むことができるか。プロ21年目の大ベテランに大きな期待がかかる。

通算「塁打」記録 2018年シーズン終了時点

ⒸSPAIA