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外国人選手の1000試合出場は史上12人目

8月24日の阪神戦でヤクルトのウラディミール・バレンティンが、日系を除いた外国人選手としては12人目となるNPB通算1000試合出場を達成。2011年の来日から9年目での到達であり、ヤクルトで1000試合に到達した初めての外国人選手だ。

過去、もっとも出場試合数が多かった外国人選手は、1744試合に出場した現DeNA監督のアレックス・ラミレス。それに続くのが1674試合と、近鉄、巨人、オリックスでプレーしたタフィ・ローズだ。ラミレスは外国人選手として最多の2017安打、一方ローズも464本塁打を記録している。1年毎が勝負の外国人選手が年間1000試合以上に出場するには、それ相応の成績が求められる。そのため、しっかりと打撃結果を残す必要があるのだ。

バレンティンといえば豪快な本塁打だろう。現在の281本塁打は、外国人選手として歴代5位の数字。トップは464本塁打のローズ、2位は380本塁打のラミレスとなっており、やはり出場試合数が多い選手が上位に名を残している。今シーズン中に、ローズやラミレスを超えるのは難しいが、4位のレロン・リー(ロッテ/283本塁打)には手が届きそうだ。

また、球団記録である池山隆寛の304本塁打も来シーズン中には手が届く。もちろん残留することが大前提である。

国内FA権を取得済、気になる来シーズンの去就

やはり、気になるのはバレンティンの去就だ。すでに今シーズン途中に国内FA権を取得しており、来シーズンからは日本人選手扱いとなる。すなわち、外国人枠から外れるということだ。チーム編成上、これは非常に大きい。

これまでの報道を見る限り、球団がバレンティンに対して残留を要請することは間違いない。バレンティン自身も、可能かどうかはさておき、MLB復帰ではなく日本でのプレーを望んでいる。今シーズン推定4億4000万円の年俸がどうなるか、といったところだろう。

1984年生まれのバレンティンは、来年7月で36歳。指名打者制度のないヤクルトで、外野を守りながらプレーするのにも限界が近い。またチーム編成上、外野手は青木宣親、雄平、内外野兼任だが坂口智隆とベテランが多い。

球団としても、中堅や若手の選手を抜擢しながら世代交代を図っていきたい思惑はあるだろう。そのようなチーム事情の中、実質的に左翼固定となるバレンティンをどのように起用していくかが悩みの一つになりそうだ。

コンバートという手を考えるファンがいるかも知れない。だが、かつては一塁にコンバートを試みたものの断念した経緯がある上、今は村上宗隆がいるためそれも難しいだろう。かといって、「代打の切り札」として収めておくのはもったいない。

大多数のファンが残留を望んでいることに間違いない。今シーズンの活躍を見る限り、バレンティンに大砲としての魅力は十分にある。しかし契約するにあたって、守備面、チーム編成、年俸など他にも考えるべき点は多い。はたして、球団とバレンティンはどのような決断を下すのだろう。

※数字は2019年8月25日終了時点