久々のスペイン出没に地元メディアが殺到

ヴィッセル神戸のアンドレス・イニエスタ(35歳)が、日本のシーズンオフでバルセロナ帰郷中の1月9日に、アドバイザリースタッフ契約を結ぶASICSのイベントでバルセロナ店に登場。

FCバルセロナの作品も多数手掛けるフランスのイラストレーター、ヤン・ダロン氏の描いたイニエスタのポートレートに直筆サインを入れる一幕もあった。アシックスがサプライヤーであるヴィッセル神戸のユニフォームを纏ったイニエスタの肖像画が展示され、バルセロナ市民も目を丸くしている。

スペイン代表、そしてFCバルセロナで数々のタイトルを獲得してきたスター選手の一時帰国。この絶好機に、地元スペインのメディアが殺到し、矢継ぎ早に質問を投げかけた。

神戸で現役を引退か、バルセロナのコーチ就任は夢

イニエスタは、今後の現役生活や他国リーグからのオファーについて問われると、次のように語った。

「ヴィッセル神戸との契約がまだ2年残っている。昨年は充実していた。今年と来年も全うしたい。そのときに現役を続行する力が残っているかは、まだ分からない。どうなるか見てみよう。数日のうちに変わることがあるので、あまり先々の計画は立てない。重要なのは、今いるところに幸せで意欲と情熱を感じているということ。(日本の)リーグも好きでサッカー選手としての向上心をまだ持っている。この先何年も続けられることを願うが、引退する日はいつかは来る」

現役引退後、FCバルセロナにスタッフとして復帰することについては「バルセロナは長年過ごした自分の家のようなもの。人生のどこかでバルサには戻ることを願っている。しかし、これは現時点では仮定の話。指導者になることには興味がある」

バルサのネイマール獲得は大きな強化、地元選手の育成は重要

質問はどんどんFCバルセロナのことに集中し、ネイマールを獲得することについては「最高のストライカーの一人。バルサにとって、大きな補強になると私は思う」と述べた。

また、FCバルセロナの育成組織ラ・マシア生え抜きで、今季トップチームにデビューしたMFリキ・プッチ(20歳)について「地元の卓越した選手は重要。バルサBとトップチームの毎試合を最大限に活かし吸収して、才能を伸ばして欲しい」とエールを送った。ポジションやプレースタイルも似ており、自分とダブらせて見ているのかもしれない。

メッシのバロンドール6度目受賞も、更なる記録更新を

メッシの6度目のバロンドール受賞について「あらためてなんて言ったらよいのか難しいが、記録を更新し続けて欲しい。これはバルサにとって最高のニュース」と祝福の言葉。イニエスタも過去に幾度となく、バロンドール候補にノミネートされている。

ルイス・エンリケ氏がスペイン代表監督に復帰したことについては「ルイス・エンリケがチームに戻って嬉しい。ロベルト・モレノ(前監督)には、幸運を祈る」とFCバルセロナにゆかりのある両氏を気遣うコメントを発した。

イニエスタが神戸とバルセロナの強力なパイプに

一時帰国中のスペインメディアとのやり取りから分かることは、ヴィッセル神戸での現役生活に満足しており、できる限り現役を続けたいということ。そして、引退後は指導者としてのキャリアに関心があり、FCバルセロナでの指揮も夢見ているということだ。

ヴィッセル神戸会長の三木谷浩史氏が会長兼社長を努める楽天は、FCバルセロナのスポンサーにもなっている。既にイニエスタやバルセロナと縁のあるコーチが複数来日しているが、イニエスタが引退後も、長年に渡りヴィッセル神戸とFCバルセロナの強力な橋渡し役を務めていくことも十分に考えられる。これは、ヴィッセル神戸に留まらず、日本サッカー全体の発展に大きく資するものになるだろう。