外山啓介が、2019年6月28日(金)山梨・清里高原ハイランドホテルでの公演を皮切りに、『ピアノ・リサイタル〜バッハ〜べートーヴェン〜ショパン〜』を開催する。

外山による“ショパン演奏”に対する評価は高く、2017年にデビュー10周年を迎え、全国20か所を数えた記念ツアーに選んだのは、デビュー・リサイタルとほぼ同じ曲目となる《オール・ショパン・プログラム》。その演奏が評価され、2018年に「第44回日本ショパン協会賞」を受賞し、デビュー以来、常に特別な想いを持ってショパンを演奏してきた外山にとって、ひとつの集大成ともいえる出来事となった。また、2019年2月にサントリーホールにて、東京フィルハーモニー交響楽団と共演した「ピアノ協奏曲第 1 番」は、深い解釈に裏打ちされた、奇をてらわない真摯な演奏で、聴衆の喝さいを浴びたことは記憶に新しいところだ。

その外山啓介が2019年のリサイタルのテーマに選んだのは、ショパンの『12 のエチュード 作品 10』全曲演奏。これまでにもショパンの二つのエチュード集からの抜粋は何度も演奏会で披露してきたが、デビューから10年以上を経て、あらためてショパンと向き合う。12曲からなる曲集としての「エチュード」はショパン音楽の真髄でもあり、全曲を通して演奏することで、今までとはまた違う「外山啓介のショパン」が生まれる予感に期待が高まる。もちろん、「エチュード作品 10」は、誰もが聴きたい「別れの曲」「黒鍵」「革命」といった有名曲を含む、ショパンらしい“華麗なピアノ名曲集”としても楽しめる名作でもある。

本公演では、前半のプログラムは「祈り」と「希望」に満ちた清澄な作品が並ぶ。
プログラムの始まりは、厳かなリサイタルの幕開けにふさわしい、清潔で慈愛に満ちたバッハのコラール。有名な「主よ、人の望みの喜びよ」など、荘厳な旋律を外山が真摯に紡ぐ。

また、ショパンと並んで外山の重要なレパートリーであるベートーヴェンの傑作ソナタ「ワルトシュタイン」を前半のラストに演奏する。「熱情」と並ぶベートーヴェンのピアノ音楽の代表作のひとつで、ベートーヴェンの「歓喜」や「希望」を感じさせる、スケールの大きなピアノ・ソナタだ。

実力派ピアニストとして一歩一歩着実に歩み続ける外山啓介によるバッハの教会音楽、ベートーヴェンの名作ソナタ、そしてショパン音楽の最高峰『12 のエチュード』を楽しもう。東京公演は2019年9月28日(土)サントリーホールにて上演される。

外山啓介 コメント

外山啓介 (c)yuji hori

外山啓介 (c)yuji hori

今年は、いよいよショパンの『エチュード 作品 10』をとりあげます。
美しい旋律と和声がもたらす叙情性から、練習曲の域を超越した芸術作品として愛され続けるこの作品をリサイタルで全曲演奏することは、私にとって、とても大切な夢でした。
そしてベートーヴェンの「ワルトシュタイン」は、豊かな響きを持つ新しい楽器を得たことに大きな刺激を受け作曲された、とても革新的なソナタです。
後世に大きな影響を与えたこの 2 つの作品を、みなさまに楽しんでいただけましたら幸いです。